ストックホルム一との呼び声高いカフェで FIKA を楽しんだイケメン一行は(えっ?)、ほんわか気分で Vaxholm を出発します。

LINK【ストックホルム一のカフェ!?】Vaxholms Hembygdsgårds Café で大海原と群島をのぞむ

続いての目的地は、海を挟んだ対岸沿いにある、Rindöby という島の先の Myttinge という陸で、Vaxholm から車での直接アクセスは不可能です。

そのため無料のフェリーに車ごと乗り込み上陸する必要があり、初めてそれを経験する時はちょっと緊張するかもしれません。

臆病者のジャパニーズは「パスポート忘れた」とか言って、ちょい焦りしていました。

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 無料フェリーの就航

この辺りでは、島の行き来に無料のフェリーが就航しているようで、たくさんの自動車やバイカー、歩行者がそれに乗船していました。

車での乗船の場合フェリーの前で一旦停止し、先導員の指示で乗り入れる手順になります。

特にチケットを取ったり行き先を伝える必要はありませんので、他の自動車が行なう通り真似すればパニくることはないはずです。

車に乗っていながら車は動いておらず、しかしフェリーは動いているので自分たちは移動している(当たり前)。不思議な感覚でした。

海岸沿いでストレッチをしているお姉さんに手を振ってみますが、無視されます。恐らく変質者か何かだと思ったのでしょう。

フェリーが対岸に着くと、一斉に車が走り出します。まるで F1 のスタートのような感じでした。

そして、そこから5分ほどドライブすると Myttinge が誇る穴場観光地、Fredriksborgs fästning があります。

ストックホルム市街地にはない緊張感のある施設です。



 Fredriksborgs fästning

Fredriksborgs fästning は1719年のロシアによる急襲(襲撃)後に、国の警備強化の目的で設置された、主に監視を目的とした要塞だったようです。

1735年に完成されたこの要塞は、Fredrik 一世(国王)の頃に Fredriksborg’s fortress(Fredrik の要塞)と呼ばれ、当時ヨーロッパで最もモダンな造りの軍事要塞と称賛されたようでした。

その後19世紀に入ってから、この役目は以前の記事で登場した Vaxholm 城に引き継がれ、現在は国有財産として Swedish National Property Agency(スウェーデンの国有財産を管理するエージェント)によって運営されています。

 中世を思わせる要塞

この奇妙な出で立ちの建物に臆することなく、スウェーデン人とイタリア人と日本人パーティーはこのダンジョン(地下牢)のような要塞に突入して行くのでした …

リレミト(呪文)も使えないのに ..

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「さて、この入り口を開けたら最後です。」

と、心の中で言ったのも束の間、既に他の二人は中に入って行ってしまいました。まとまりのないパーティーです。どんな強いモンスターが出てくるかも分からないのに。

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 当時のまま保存された内部

中に入ると明らかに現代では見られない、煉瓦があたり一面に広がっており … 、と言うかあちこち隙間ができて、間のモルタルも欠けていたりと、地震が来たら終わりそうな状態で保存されています。

ある意味では当時の様子が伺えて良いのですが、上からレンガ片が落ちてきそうでやや心配になります。

一応腕で頭を覆いながら歩いていると、何かの真似をしていると思ったのか、「何してるの?」とイタリア人が笑いながら話しかけてきます。

このフロアは明るい照明があるため、気味悪い感はそれほどなかったのですが、それでも誰もいない静かな空間は緊張するものがありました。

やはり携帯用のライトはいつも持っておくべきです。

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こんなのを見ると「もし崩れたら … 」を考えてしまいます。

 ひんやりと冷たい地下室

そして地下へと続く階段を発見した我々は、ためらうことなく進んでいきます。この先に宝箱があっても容易に開けてはいけないことを思い出します。

要塞の地下は地上階よりも高く、実はこの建物が地下室をメインとして利用されていたことが伝わってきます。

こんなごつい要塞を煉瓦積みで作りあげた昔の人達はすごいですね。と感心した矢先 …

きゃーぁーー!!!!

とはなっていませんが、無茶苦茶薄気味悪い手形と文字が …

ダイイングメッセージなのか ….

数百年前の人が残したただの走り書きか …

ガイコツがありそうな雰囲気でした。

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 監視塔の頂上

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そうして僕達は地上階へ戻り、今度は上へ上がるルートを見つけ出して、果てしなく続く螺旋状のスロープを進んでいきます。

まじ迷路です。

そして、ついに屋根裏のような場所へ辿り着き、最後の階段を上がっていきます。

ここがこの要塞の最上階、つまりロシアからの襲撃を、数百年間兵士が監視した場所に着いたのでした。なんという良い眺め。

実際に島々の間を行き交う船やフェリー、ボートを見ることができ、我々も国境警備隊の監視員気分です。曇りなのが残念ですが、これはこれで趣があります。

対岸にはまた違う造りの要塞が存在し、こちらは後に作られたもののようです。

今現在に至って、北欧各国はロシアから軍事的挑発を受けることがありますが、今から数百年前に実際に突然攻撃を受けたことを考えると、徴兵制を復活させるなどの方針転換は理にかなっているのかなとも感じます。

LINK【徴兵制が復活】したスウェーデン。その本当の理由をトビアス将軍に聞いてみた!

スウェーデンの歴史を知る非常に良いツアーとなりました。

つづく。