スウェーデンの大学院に志願する方法1で少し触れましたが、スウェーデンの大学院留学が米英留学と違う点は、政府公認機関(University Admissions.Se)が一括窓口になっており、好きなタイミングで好きな数だけ志願することが出来ない点です。
さらに、ここ数年スウェーデン留学希望者の増加から、プロセスのスケジュールやシステムに変更が見られます。重要なポイントをまとめますと、
- 出願期間は 年末〜1月中旬 まで e.g 2020年留学の場合、1月15日が最終日
- 出願や書類の提出は全て University Admissions.Se(政府公認機関/Webサイト)にて行なう
- 必要書類の提出期限は 2月初旬 e.g 2020年留学の場合、2月1日が提出期限
- 出願料 900SEK をUniversity Admissions.Se 上で支払う e.g 2020年留学の場合、2月3日が支払期限
- 4プログラム まで志願可能
- 第1希望〜第4希望 を設定する必要があり、第1希望校からオファーが出た時点で優先順位の低い第2・3・4希望校は自動破棄され、結果が出た後に「やっぱり第2希望に設定した〜大学に行きたい」の変更は不可能
- 第1ラウンド/ 第2ラウンドがあるが、米英留学プロセスでのそれらとは意味が異なり、第1審査/ 第2審査の意味合い(後々詳しく説明)
- 3月下旬に第1ラウンドの結果が公表され、1ヶ月後の4月下旬に第2ラウンドの結果が出る
- 4月下旬に 結果発表
となります。
出願プロセス
さきほど横線で消した第1ラウンド/第2ラウンドシステムは、2019年出願分より廃止されたようです。こちらも出願者の増大が背景にあることが予想されます。
これらをしっかりと理解した上で、ご自身で 満遍なく University Admissions.Se の情報を読み漁り、出願計画を立てるのが望ましいと考えられます。
そしてどうしても不明瞭な点は、University Admissions.Se に直接質問をしましょう。時々一致していない情報が見られることがあります。
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それでは具体的な出願プロセスを、自分の経験と共にこちらの順番でご説明していきます。
- University Admissions.Se に登録
- 志願したい4プログラムを選択
- 選択した4プログラムを優先順位付け(第1希望〜第4希望) *めちゃ重要
- 出願料 SEK900 の支払い
- 必要書類の提出
- 出願状況のチェック
- Merit Rating の公表
- 第1審査結果発表
- 第2審査結果発表(現在はなし)
- 前期授業料支払い
1. University Admissions.Se に登録
2. 志願したい4プログラムを選択
3. 志願した4プログラムを優先順位付け
続いて、第1希望〜第4希望までを設定します。
この作業は非常に重要で、後に設定した優先度の高いプログラムからオファーが出た時点で、低い優先度分は自動破棄されます。
これは僕が設定した Autumn term in 2016 (Entrepreneurship program)の志願データになりますが、
- Lund University
- Uppsala University
- KTH
- Chalmers
僕の第1希望は Lund で、それ以降は Uppsala (2), KTH (3) and Chalmers (4) と設定しました。このランク付けに関しては志願者の間で毎年様々な憶測が飛び交っています。例えば、
- 大学側はこの志願者の優先順位付けも加味して、合格/不合格審査を行なうのではないか?
- 第3・4希望等の低い優先順位のプログラムからは、モチベーションが低いとみなし高得点のMerit Rating は獲得出来ないのではないか?
などです。
結論から言うと、あまり関係ありません。これらは実はただの憶測に過ぎず(僕は実際にプログラムのディレクターに聞きました)、第3、第4希望に設定していても、オファーをもらう人はもらえています。
Merit Rating の説明も含め、後々詳細をお話しします。
4. 出願料 SEK900 の支払い
EU国以外の全ての志願者は出願料 SEK900 支払う必要があります。UAS上でクレジットカードにて支払い完了した後、この画面にて支払い完了を確認出来ます。
万が一支払いを忘れた場合、出願したとは見なされず、書類審査も行われませんので気をつけて下さい。
5. 必要書類の提出
1〜4までの基本設定が終わったら、いよいよ各プログラムから要求されている書類の提出です。
書類の提出は、まず Documents ボタンをクリックします。そして、提出先は4つのグループにカテゴリー分けされています。
- Common Documents (全大学共通して提出を要求する書類)
- Required Documents(それぞれのプログラム側から要求される書類や課題)
の2種類に分かれます。
– Common Documents
- A copy of certificate of graduation(大学の卒業証明書)
→ Certificates, diplomas and transcripts グループへ提出 - A copy of transcript(大学の成績証明書)
→ Certificates, diplomas and transcripts グループへ提出 - CV(Curriculum vitae: 職務経歴書)
→ Other documents グループへ提出 - Motivation Letter (Personal statement: 志望動機書)
→ Other documents グループへ提出 - A copy of passport(パスポートのコピー)
→ ID documents グループへ提出 - A copy of certificate of English exam (IELTS, TOEFLなどの英語能力を証明する試験結果)
→ English language proficiency グループへ提出
– Required Documents
- Letter of reference(大学の教授や職場の上司からの推薦状)
→ Other documents グループへ提出 - A copy of
certificate of award related to your major in a broad sense(表彰状などのコピー)
→ Certificates, diplomasand transcripts グループへ提出 - Essay, video presentation, etc(プログラム側から個別に要求されたエッセイやビデオプレゼンなどの課題)
→ Other documents グループへ提出 - GMAT(GMATテストの結果)
→ Other documents グループへ提出
僕はこれらの書類を、上記のように仕分けし提出しました。Upload documents をクリックすると本提出されます。
1点、年によって提出方法が異なるのが、直接郵便で原本を送る必要があるかどうかの書類の確認です。
実は、僕は2年連続で志願したのですが(理由は後々お話しします。非常に悲しいお話)、前年は大学の卒業証明者と成績証明書を直接UASへ郵便提出する必要がありました。
しかし、2回目の時はなんとサイト上でのアップロードで OK に変更されていました。
こちらは毎年コンディションが国によって異なるようですので、注意して確認して下さい。GMATの結果書類等もテスト機関側から大学側へ提出依頼する必要があったり、プログラムの提供者(大学)によって条件が異なってきます。
ちなみに、ビビリな僕は2年目も念のため郵便とWebアップ両方で提出しました。問題なく「書類は受け取った」と後に表示されひと安心したのを覚えています。
6. 出願状況のチェック
全ての書類提出が正しく完了出来ているのかは、出願期間締切日(2月初旬)以降に「現在のステータス」という形で分かります。
言い換えれば、それまでは確認する方法がなく、出願プロセスをきちんと自ら確認し完了させるしか方法がありません。かなり不安です。
そして、書類提出が完了した後、UAS のページ上で現在の状況が表示されます。
In progress (現在書類確認中)→ Qualified (必要書類の提出が完了しています)→ Merit Rating(評価)
Merit Rating … …??
UASによれば 、Merit Rating (grade tariff) は提出された書類の情報に基づいて計算された、その志願者の評価指数に当たるものだそうです。
指数のMaximumはその年やプログラムによって異なるのですが、例えば 900点満点の場合、
- 900点=すでに合格が約束されている
- 890点=点数は非常に高く、オファーを受ける確率が高い
と解釈でき、高い点数=オファーを受ける確率が高くなります。
そしてこのMerit Rating は大学時代の成績、過去の経歴、志望動機書の出来、課題の評価等から計算されますが、それでも謎の多いシステムです。
より詳細については別記事でまとめてありますので、気になる方はご確認下さい。
LINK【悩みの種】Merit Rating(メリットレイティング)とは!?
7. Merit Rating の公表
先ほど謎が多いと言いましたが、Merit Rating は本当に人をやきもきさせます。情報の少なさ、数字自体が何を物語っているか不透明、Merit Rating が発表されないまま第1審査発表が行われたりもするからです。
こちらが僕の Merit Rating になります。
- Lund University 885/900
- Uppsala University 999/999 DA (Direct Admission)
- KTH 55/75 (= 73.3%)
- Chalmers Deleated
第1希望の Lund からは 885/900 (=98.3%) を獲得しました。これはもう絶対受かったなと思いますよね!結論から言うと落ちたんですよ!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
第2希望の Uppsala からは満点 & DA という評価を受けました。後々調べるとDA = Direct Admission のことのようで、つまり合格の意味合いだそうです。
第3希望の KTH は 55/75 (= 73.3%) と評価が低く、いずれにせよオファーを受けるのは難しかったと思います。後々第2希望の Uppsala からオファーが出る流れですので、KTH は削除されます。
最後に、第4希望の Chalmers ですが、提出課題を出さなかったので自動的に削除されました。
以上が Merit Rating の説明になります。
僕は Merit Rating システムを2年連続経験しているので、その立場から申し上げますと「これいる?」と毎度感じてしまいます。
ただただ志願者をモヤモヤ不安にさせるだけのシステムで、我々がそれを知る意味は全くないと思っています。
8. 第1審査結果発表
先ほどの Merit Rating の公表後、4月下旬に結果が発表されます。
ちなみに以前は第1審査結果(3月下旬)、第2審査結果(4月下旬)と2回に分けて選考が行なわれていましたが、2019年分から廃止されたようです。
当時の僕の審査結果がこちらになります。
- Lund University/ Reserve number 6 on the waiting list
- Uppsala University/ Conditionally admitted
- KTH/ Deleted
- Chalmers/ Deleted
第1希望の Lund からはオファーが出ませんでした。Waiting List とは、オファーの出なかった志願者の補欠合格者リストのようなもので、辞退者を待つ人のうち自分は何番目に入学する権利が回ってくるのかを示しています。
僕の場合はReserve Number 6ですので、自分の前に5人辞退者を待つ人間がいることを示しています。
余談ですが、僕はこの時点で Lund 合格は不可能だと確認しました。というのも前年、Reserve Number 2でその後辞退者が出ずオファーを受けれなかったためです。
Lund のEntrepreneurship プログラムはスウェーデン全体でトップ5に入る競争率らしく、そういったプログラムではいくら高い Merit Rating を取ろうと意味が無いようです。
そのへんの失敗談はまた後日お話ししたいと思います。ちなみに前年最終的にオファー受けれなかった時は、まぢで凹みました。
第2希望の Uppsala からは予想通りオファーが出ました。この時点でだいぶ安心感に浸れ、家族に「スウェーデンに行く」ことをやっと伝えることが出来ました。
この Conditionally admitted(条件付合格) は、前期の授業料を納めて初めて Unconditionally になるよという意味です。
第3希望のKTHは 優先度の高い Uppsala からのオファーが出たことで削除。
第4希望の Chalmers も同様(Merit Rating 発表時の段階で削除済み)。
第1審査発表後、オファーが出たプログラムの受講権利を確保しておく必要があります。必ず Accept して下さい(後々断ることも出来ます)。
9. 第2審査結果発表(現在は廃止)
第1審査結果発表後、Seat(受講権利)をキープしなかった人や、より優先度の高いプログラムからオファーを受けたことである程度の空きが出てくるようです。
先ほどの Reserve Number の順にオファーが出されるのですが、この時点でもし合格しなかった場合、不合格となります。
残念ですが、熱意を示して直接 Academic Director とかに連絡をとっても、公正を期すため何も起こらないです(経験者は語る)。
僕は Uppsala に行くことを決め、晴れてスウェーデン行きが決定しました。
10. 前期授業料支払い
最後に、UAS 上でオファーが出た大学の前期授業料を支払い、正式に進学となります。スウェーデンでは僕の知る限り、ほぼ全ての大学が授業料の支払いはクレジットカード払いを採用しています。
各大学専用 Web ページにてクレジットカードの情報を登録し、支払いを完了させます。注意点としては、お使いのクレジットカードの支払い上限を、前期授業料よりも上に設定しておく必要があります。
余談ですが、スウェーデン留学すると、クレジットカードのポイントがめっちゃ溜まります。大学授業料、アパート代、日々の支払い、何から何までクレカ払いだからです。
University Admissions.Se へ出願料を払う段階で、どのような特典のつくクレジットカードが、今後自分にとってメリットが大きいのかなど考えておくと良いかと思います。
僕も色々クレジットカードを試しましたが、結局溜まったポイントはカード会社の提携にポイント移管し使うことがほとんどでした。そして、その移管先は100% Amazon で、最初から Amazon カードで支払いしとけばもっとポイントが溜まっていたことに気付くのでした。
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どうだったでしょうか?スウェーデン大学院の出願方法。プロセスは多数あるように見えますが、全て共通の Web 上で管理され、シンプルで簡単だったというのが個人的な感想です。
僕はイギリスやドイツの大学院からもオファーをもらったのですが、スウェーデンの出願プロセスはきちんと決まったスケジュールで進められ、他と比べ予定が立てやすかったです。
皆さんのご検討、心よりお祈りしております。ご質問等はお気軽に下さいませ。
こんにちは。
今lundの2019年度の秋学期の学士プログラムへの出願を考えているものです。
まだ、高校を卒業していないため卒業証書や正式な成績証明書を3月末まで発行できないのですが、2月の書類提出締め切りには未提出のままで大丈夫なのでしょうか。それとも全書類が揃わない限り、いかなる状況でも出願することはできないでしょうか。
ご存知の範囲内で教えてくださると嬉しいです。
こんにちは。
周りに同じケースがいないため調べてみたところ、University Admissions.SE でその点について触れておりました。
結論から言うと出願は可能のようです。ただ、成績証明が出来ないとなると合否判定前に下される Merit Rating に影響し、合格の見込みは下がると記載されておりました。
その他にもてつさんのようなケースに対し詳細が説明されていますので、下記のリンクご確認下さい。
For Students in their final year of upper secondary school
学士課程に応募したいのですが、高校卒業で大学に通っていなくても大丈夫ですか?
学士課程の場合も修士課程同様、高卒の卒業証書や成績証明書を提出して出願プロセスを踏んでいくようですので、大学に通っていなくても大丈夫だと思います。
現在、大学院留学を考えている大学2年生(化学専攻)の者です。EU圏外から来た学生に対して給付される大学独自の奨学金(授業料2年間分免除)を申し込もうと思っているのですが、やはりかなり優秀な成績で学士課程を卒業しないと採用されないのでしょうか…?
これはあくまで自分の認識なんですが、大学の奨学金支給者選考では過去の成績や小論文など総合面で審査するのが一般的なようです。多くの方が論文内で自分のモチベーションや将来大学へ貢献することをアピールする(出来る)なかで、やはり過去の成績というのは “非常に” 重要なのではないかな?と思います。特にトップ校へ出願される場合は、各国のエリート達が申し込むことが予想されますので競争は熾烈なようです。スウェーデン留学時代1人だけ大学の奨学金(授業料免除)を獲得した人を知っていますが、その方も大学時代は主席卒業されたようでした。ただ、何に比重を置いているかはその時々により変わることも考えられますので、アプライは必ずした方がよろしいかと思います。長くなりましたが、参考になれば幸いです。
早々の返信、ありがとうございます!
とても参考になります!
卒業までにできる限り成績をあげてアプライしようと思います。
とんでもございません。良い結果出るといいですね!応援してます!
スウェーデンのマスタープログラムへの出願を考えている者です。
スウェーデン留学で検索したところ,Tadaさんのブログがヒットしました。
とってもお洒落なブログですね!
私は心理学を学びたくて,自分の学びたいことに合うプログラムを探しているところです。
良ければ質問させてください。
質問①:
大学のHPには記載されていなかったのですが,スウェーデン語は必須なのでしょうか?
twitterで社会科学の大学院では必要という意見を目にしました
また,ルンド大学の博士課程のプログラム要項もざっと見たのですが,何となく必要な予感が…。
質問②:
また,4校しか出願できないとなると,自分の実力ではどこまで挑戦しても良いものか測りかねます。
どうすれば日本にいても判断できるでしょうか?
質問③:
コロナによる大学・アプリケーションへの影響はいかほどですか?
学費が上がったり,EU圏外の人の受け入れを制限したりといった,影響はありますでしょうか?
もしご存じでしたら教えてください。
>Risa さん
こんにちは。ブログご覧頂きありがとうございます。
スウェーデン関連の情報これからもアップしていきますので、今後ともよろしくお願いします(^^)。
心理学に関係したマスタープログラムへの出願ということで、私の知る限りになるんですが質問にお答えします。
質問①:
> スウェーデンでは多くのマスタープログラムが “英語” で開講されているんですが、スウェーデン語が必須かどうかはプログラムによるのかもしれませんね。専攻されるプログラムがどの言語で学ぶ事になるかの確認方法は2つあります。
1. プログラムの大学ホームページで確認(必ず記載されています ex. Language: English)
2. 出願サイト University Admission.Se のプログラム情報で確認(Language of instruction の部分)
です。試しにいくつか心理学関係のものを調べてみましたが、例えばルンド大学が開講している「Master of Science Programme in Psychology」では、Language of instruction:English と英語でのプログラム進行が確認出来ました。他にも英語での開講プログラム(心理学関係)が確認出来ますので、必ずしもスウェーデン語の習得は必要ないと思います。
質問②:
ご自身の実力が今後出願するプログラムに通用するかどうかの質問だと思うのですが、こちらは 1.心理学面での実力、2.英語面での実力 の2つの視点から質問にお答えします。
1. 心理学面での実力:私のケースを例に挙げると、自分が専攻したプログラムはビジネス系でしたので、特別な専門知識が必要だったか?と言えば正直いりませんでした。しかし、それでも最低限理解しておくべき座学面での基礎知識は結構ありましたので、それを知っているか否かで授業の理解度や提出する課題のクオリティには影響したと思います。心理学がビジネス系プログラムと比べてどのくらい学習環境が似ているかは分かりかねますが、いずれにせよその分野での基礎知識や理論、著名な学者、学習ケースなどは理解しておいて今後の大学院の勉強や出願の際に作成する書類等の邪魔にはならないのではないでしょうか?どういった知識が必要かなどの判断を日本にいて行なうのは難しく、プログラムのディレクターなどに問い合わせるほかないかと思います。
2. 英語面での実力:英語面の実力については開講プログラムの出願時に必要になる IELTS 等のスコアを参考にしていただければと思います。補足しますと、もし英語に不安な要素があっても気合とやる気で乗り切れてしまうのがスウェーデンのマスタープログラムだと私は思います。逆に言うとそれが理由で追い詰めるようなことをしない、スウェーデン人のおおらかな気質が学業に反映しているような空気感をよく感じていました。(Rina さんがもし英語が得意な方でしたら余計な情報ですみません。念のため触れておきました。)
質問③:
これは本当に難しい質問です。私自身は「分かりません」という答えが一番正しいかと思います。
Rina さんが出願されるタイミングが今年度末(2021年9月スタートのプログラム)として補足します。
スウェーデンが独自政策を取っていることは恐らく知ってらっしゃるかと思いますが、これは「長期化するコロナ問題」に対する最良な対応が「多くの人が感染して免疫を持つ」集団免疫理論を重要視しているからのようです。私の友人達の間でもこの政策に対しては温度差が激しく、節度を持って自粛解除したり小規模パーティーを開いたり人によって様々です。
ですので、同国の政策が最良の対応かどうかはさておき、やはり画期的な治療薬やワクチンが出てくるまではコロナウイルス問題が続く、その「続く」がどれくらいの期間なのかが誰にも分からないため「分かりません」と答えました。学費が上がったり非EU人の受け入れ制限も、場合によっては十分考えられると感じます。
また、仮にスウェーデン各大学が修士プログラムの開講を予定通り行なっても、もしかすると部分的に(もしくは一定期間)オンラインコースになったり、予定されていたアクティビティがキャンセルされたり、何らかの影響は必ずあります。事実、Valborg など大学が催すイベントはここのところ中止になっています。自分としては、スウェーデン留学の醍醐味は、学外のイベントや活動を通して現地人と接するところだと考えておりますので、残念な気持ちになっています。
私自身、この夏もスウェーデンに行って新たな活動を準備していたんですが、早々に諦めました。それは仮に夏までに終息に向かっても(ありえませんが)、「自分が感染して人に迷惑をかける」リスクと「日本でスウェーデンに行った&帰ってきたことに対し批判される」リスクが非常に大きいと判断したためです。特に後者に関しては「自粛ポリス」というトレンドワードがあるくらい、今後留学予定の方も気をつける部分ではないかと思います。これからスウェーデンに行かれる立場の人にとっては「本当に覚悟が必要」だと個人的には感じています。
非常に長い回答になりましたが、少しでも参考になれば幸いです。
スウェーデン留学叶うといいですね!応援してます!
Tada