「高そう〜〜〜。」
これはスウェーデン留学に対する90%の方々の反応です(It’s Lagom Tada調べ/サンプル数10)。正直僕も恐らく高いだろうなと覚悟していました。
といいますか、どこに行こうと学費が無料でない限り留学は高いです。前回の記事、
でお話しした通り、費用面等の理由から
× 米英 MBA 留学
○ スウェーデン アントレ
と決めるわけですが、あまりにもスウェーデン留学の情報が少なくまだ完全には決めきれていませんでした。
当時スウェーデン留学の情報といえばよくわからないサイトがロボット翻訳したようなものしかなく、「本当にスウェーデンで大丈夫かな?」と不安でした。
ここでの不安は「ついていけるかな?」ではなく「プログラムがとてつもなくしょぼかったらどうしよう?」という不安でした。
スウェーデンは一般的に教育水準が高いことで知られていますが、デンマークの大学に留学していた妹の友達が「北欧人はめっちゃグータラっすよ、兄さん」と非常に不吉な言葉を残してくれたおかげで、この選択が正しいかどうかの確信が持てずにいました(もう決めかけてたのに …)。
まぁ、ともあれスウェーデンに対する興味は薄れるわけもなく、これだけ産業が発展してる国の人間がグータラなわけないだろうと楽観的に考えるようにしました(仮にもしグータラでこれだけ政策や産業を発展させられたのなら、余計に興味がわきますしね)。
一方で、学問という意味ではやはり米英は進んでいます。こちらも念のためチェックするべきだろうと、スウェーデン、アメリカ、イギリスを学費・生活費の面からコスト比較してみたのです。
*スウェーデン留学を主にしていますので、比較通貨はスウェーデンクローナ(現地通貨)です。現在1スウェーデンクローナ¥12.8です。
*学費はEntrepreneurshipプログラムでの比較です。
*学費・生活費は各スクールがホームページ上で提供している情報を引用しました。
*当方イギリス、北米ともに滞在歴ありますので、学校のサイトで表示されている生活費に違和感は感じませんでした。
スウェーデン留学
こちらは僕が別サイト用に作ったスウェーデン留学をコスト面で比較したグラフです(縦軸=生活費、横軸=学費)。
学校/学費(SEK)/生活費(SEK)/トータルコスト
(1年のプログラム)
・Linnaeus 85,000 80,000 165,000
・Uppsala 100,000 80,000 180,000
・Lund 120,000 80,000 200,000
・KTH 155,000 100,000 255,000
(1年3ヶ月のプログラム)
・Hyper Island 159,000 150,000 309,000
(2年のプログラム)
・Jönköping 240,000 192,000 432,000
・Halmstad 246,000 192,000 438,000
・Chalmers 280,000 236,040 516,040
・Gothenburg 294,600 236,040 530,640
・Karolinska 360,000 240,000 600,000
*Hyper island: Entrepreneurshipプログラムがないので人気のDigital Marketing (Part time)で比較
*Karolinska: Bioentrepreneurship
同じ1年間のプログラムでもストックホルム市内のKTHでは生活費がやや高めになることが分かります。トータルコストは165,000 〜 600,000 スウェーデンクローナと非常にばらつきがあります。
これは少し補足説明が必要で、スウェーデンの1年の修士プログラムは厳密には10ヶ月間となります。2年のプログラムは22ヶ月間となり、1年と比べた際2ヶ月間のギャップが発生します。
ただ、その間も現地滞在が基本的には要求されますので少し生活費が高くなっている状況です。
米英留学
次に、1年間のEntrepreneurshipプログラム米英大学院編です。
(イギリス)
・Lancaster 182,000 126,672 308,672
・Manchester 192,400 120,380 312,780
・Nottingham 197,028 126,568 323,596
・Sheffield 202,800 126,672 329,472
・Edinburgh 219,440 219,440 348,920
・Imperial 280,800 154,315 435,115
(アメリカ)
・San Francisco 367,200 114,640 481,840
・USC 369,824 138,872 508,696
・Babson 412,320 146,208 558,528
・Michigan 456,096 161,040 617,136
こうしてグラフにすると余計に思うのですが、アメリカの大学って本当に高いですね。これら米英校全て1年のプログラムです。イギリスも相当高額なんですが、アメリカはその比じゃないのがおわかりいけるかと思います。
もしプログラムが満足な内容でなかった場合の自分の気の動転具合をイメージしただけでも行く気にならなかったことをよく覚えています。
1SEK=¥12.7とした場合、Michiganは授業料だけで580万円にもなるんですが、逆にこれだけの価格を設定するには相当自信や他にない特徴があるのだと考えられます。
アメリカ留学公式ガイドブック[第2版]~大学・大学院留学を成功に導く
3国比較
・アメリカ校はズバぬけている
・イギリス校の授業料はスウェーデン校の2年分
ということで、コスト面から見た場合スウェーデンに軍配があがりました。生活費はだいたい感覚的に東京で生活するぐらいのものだと思っていただいて大丈夫だと思います。きちんと自炊してコスト意識を持って生活すれば、特段目が飛び出るような請求をされることもないと思います。意外とアルコール類もリキュールストアで買うとそんなに高くはないです。
結論
・それでも年間200万円前後は最低かかる!
のでした。
– 余談 –
自分自身のプロジェクト立ち上げ等の経験から、僕は「Entrepreneurshipって学校で勉強するものなのか?」とそもそもプログラムそのものに疑念を抱いていました。
ですので米英スクールと比較し、いかに安いとはいえ、スウェーデンの年間120〜130万円でさえ高額だなと感じていました(そのお金があれば何らかのビジネスはスタート出来ますもんね)。
モチベーションはやはり「学校外の課外活動でスウェーデン社会から何かを学ぶ」ということにあり、スウェーデンに行くことを決定するのでした。しかし、メデタシメデタシ〜とは行かなかったんですね …。
こちらを見て確認して下さい〜。