みなさん、ガムラスタンという言葉知っていますか?言葉というよりも場所の名前なんですが、スウェーデンの首都ストックホルムの旧市街地を指し、最も人気の高い観光地の1つでもあります。

ガムラスタンの街並みは俗にいう The Sweden 的な風景が見られる場所で、延々と続く石畳とカラフルな建物とのコントラストがなんとも言えないほど、ノスタルジックでいて優雅でかつピシっとした感じです。

僕の表現力ではこれが限界ですので、是非1度行ってみて感じて下さい。

実はこの素晴らしい観光地にも起業家やスタートアップ企業を対象としたコワーキングスペースがあります。

それが Knackeriet です。


コワーキングリビングルーム?

Photo: Knackeriet (facebook)

Knackeriet はもともとコワーキングリビングルームとしてスタートしました。コワーキングリビングルームとは、共に働きながら寝食も共にするスペースのことなんだそうですが、経験のない僕は中学時代の自然学校しかイメージすることが出来ませんでした(もちろん全然違います)。

創業者の Ted Valentin 氏は人と関わることが元来好きだったようで、彼が大切にする友人達のために共に集まってワイワイガヤガヤし、一方でカフェのように各々が自分のプロジェクトに集中出来るようなフレキシブルなスペースを作りたかったそうです。

Photo: Knackeriet (facebook)

Knackeriet が他の野心に燃えたコワーキングスペースと異なったのは、オリジナルの所属メンバー(起業家)は Ted Valentin 氏の独断と偏見で選ばれ、各自のベンチャープロジェクトのポテンシャルはセレクションには全く関係なかったんだそうです。

これはただ彼が変わった人間だったというわけではなく、小さなコワーキングスペースとして仲間達が結束したコミュニティを作りたかったことが理由にあります。

Photo: Knackeriet (facebook)

結果としてスペースは本当に誰か友達の家のような雰囲気になり、決まった机や独立した個室もないコワーキングスペースになりました。

ゆえに、スタートしてしばらくの間は大きいグループの入居は拒んでさえいたそうです。

しかし現在は大きな場所にスペースを移し、以前と同じフレンドリーな空間だけでなく、決まったシートや個別のオフィスも提供しております。


メンバーの一員になるには

Photo: Knackeriet (facebook)

Knackeriet の入居者になるのに特別な規制等はないですが、好ましい条件として最低でも数ヶ月間の入居は条件としてあるようです。

これは先ほど触れた彼らが小規模コワーキングスペースとしての結束力を作り上げることに優先順位を置いており、入居者が互いに仲の良い友人同士になるには数ヶ月間最低でも時間が必要と考えているからです。

結束力、結束力って騎馬戦でもすんのかよ?と思われるかもしれませんが、頻繁にランチ、ディナー、飲み会、外に出てスポーツなどのアクティビティが企画されるようで、これらを通して家族のようなコミュニティになることを目指しているためなんですね。

もちろん本来の目的である起業家をサポートする情熱も持っており、ビジネスがうまくいっていないアントレプレナーには家賃の値引きを提供しているそうです。面白いですよね。

メンバーになりたい方、Knackeriet に興味がある方は hej@knackeriet.se に連絡しその旨を伝えて下さい。チームメンバー、ビジネス、所属予定期間などなど、詳細に情報を伝えて欲しいとのことです。

ちなみに彼らは1日単位でのスペースの利用や drop-in (いきなり立ち寄ること)には対応しておりません。僕はいきなり押しかけて見学させてくれとお願いしましたが追い返されました。

黒づくめのアジア人がいきなり押しかけたら怖いですよね 笑。