Stockholm Subway Art(ストックホルム地下鉄アート)を見るのに数ある地下鉄路線のなかでも、Blue Line は銀河系軍団と言えると思います。

T-Centralen、Solna Centrum、KUNGSTRÄDGÅRDEN … 。最も芸術性の高い駅を複数持ち、人々を魅了し続けるその集団性は、まるでかつてのレアルマドリードのようです。

しかし、そのレアルにも多くの引き立て役がいたように、この銀河系(Blue)ラインにも有名ステーションをよく見せるおとなしめなデザインの駅は存在します。

今日ご紹介する Solna Strand もその1つに間違いないでしょう。



 Solna Strand

Solna Strand の地下鉄アートは、Vretenvägenという区域の地下28m の岩床に設けられ、地下鉄アートの中でも最も地下深い場所の1つです。

その地下深い岩盤には、ユーモアたっぷりのアートが描かれているはず … 、がしかし、そのデザインや見栄えは実にシンプル。

Less is More と言わんばかりに、青空デザインの Cube がプラットフォームや天井から顔をのぞかせているだけです。

「何やこれ …」

しかし、この Solna Strand の地下鉄アートデザイン、実は日本人のアーティストと深く関係があるようです。

 Takashi Naraha

Solna Strand Station の地下鉄アートで重要モチーフとされているのは「Contrast(対比)」なのだそうです。一瞬「えっどこが?」と思ってしまいそうですが、

明るい天空デザインの Cube ⇄ 暗い洞窟のような壁と天井

が対比され、それがこのアートのインスパイア先、日本人彫刻家 Takashi Nahara 氏のアートの特徴と言われています。

Photo: collectionsocietegenerale.com

Nahara 氏は、自身の彫刻作品の中に「a ying and yang-theme(陽と陰というテーマ)」を取り入れていると、ガイドの Marie Andersson さんは説明します。

光と闇のバランスを保ち、作品に反映させる彼の手法が、この駅のプラットフォーム全体に広がっているというわけなんです。

この Solna Strand の地下鉄アートは1985年に完成し、Himmelen av kub (The heaven of cube) と名付けられました。直訳すると “キューブの天国” ですが、もっと深い意味合いがこの作品(アート)にはありそうです。

– It’s the foundation of his pieces, there’s often a balance between light and darkness. And in the way that the platform’s cubes mirror the open sky above ground, the black cube just outside the station entrance relates to the dark cave below ground.



 陽と陰

最初は他の Blue Line の芸術的な作品とのギャップに、「シンプル過ぎないか?」と思ってしまいました。

しかし、このシンプルにデザインされた空間には、実は先ほど説明したテーマがあると聞いて見たこの Solna Strand のアート、確かに陽と陰を感じます …(単純)。

この洞窟の「陰」を表す闇デザインが Cube を引き立たせますね。いい具合にお兄さんがこちらの Cube にもたれかかってくれました。イカします。

*** ストックホルム地下鉄アートの全駅一覧をアップしました。皆さんのお好きなデザインはどちらですか?ご意見お待ちしております。

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