ここ近年、世界のスタートアップ市場ではフィンテック(ファイナンス+テクノロジー)が新たなトレンドとして話題をさらっています。

スウェーデン政府も産業界、学術研究界と連携しフィンテックマーケットの拡大に躍起になっており、Statista.com によれば、

  • 2017年のスウェーデン🇸🇪フィンテックマーケットにおける取引額は US$16,766M(百万)。
  • 2017年〜2021年までのスウェーデン🇸🇪フィンテックマーケットにおける取引額は20%の伸びが予想される(CAGR)。
  • 2021年のスウェーデン🇸🇪フィンテックマーケットにおける取引額はUS$34,754M(百万)に達する。
  • 2017年のスウェーデン🇸🇪フィンテックマーケットにおける最大のセグメントは“電子決済”で、取引額は US$16,453M(百万)だった。
  • 2017年の世界最大のフィンテックマーケットは中国で、取引額は US$1,086,493(百万)だった(スウェーデンの64倍)。

 

世界のフィンテックマーケットが急成長を遂げる中、2017年にスウェーデン初のフィンテックスタートアップハブがストックホルムに開設されました。

僕が SUP46 でお世話になっていた PR マネージャー の Lana がこちらに移籍し現在活動していますので、話を聞いてみることにしました。

Stockholm Fintech Hub

今ストックホルムで最もホットなスタートアップハブです。

Stockholm Fintech Hub

Stockholm Fintech Hub はストックホルムセントラルステーション(中央駅)構内にある No18 という場所に拠点を設けた、フィンテック特化型のスタートアップハブ(インキュベータ)です。

そうです、僕は嘘をつきました。

以前最も駅近のコワーキングスペースとして United Spaces をご紹介しましたが、真の駅近はこちらです。といいますか、駅中なんでもう別格です。

ところで No18 とはなんぞや!?

No18

No18 はストックホルムベースのコワーキングスペースで、この街で最も洒落たシェアオフィスとして知られています。

上記 YouTube のプロモーション動画を見てもらった方が早いですが、何と言いますかもうホテルですね(僕はこんな綺麗なホテルにも泊まったことはありません)。

全ての家具、オフィス用品、はたまた照明に至るまで洗練されたデザインが施され、No18 という名前ですが空間デザインだけでいうと No1 のスタートアップコワーキングスペースです。

本当にエレガント!

Stockholm Fintech Hub のビジョン

 

What if fintech startups, regulators and banks could fika together every day?”

Stockholm Fintech Hub

Stockholm Fintech Hub が設立された主な目的は、あらゆる産業を越えて例えば起業家や金融機関、政府規制官がスウェーデンのフィンテックの未来を語り合える場を提供することにあったようです。

しかもそれが堅苦しい会議室ではなく、fika (フィカ=スウェーデン語でコーヒーブレイク)を楽しみながら出来ればもっとたくさんアイディアが生まれるよね、というスウェーデンらしい遊び心も加えられています。

結果、最も人が行き交うストックホルム中央駅構内(No18)に拠点を設けるかたちで活動が始まりました。

前述した Lana 曰く、スウェーデンはもともと Swish という電子決済システムで世界のフィンテック市場をリードしてきました。

しかし、近年中国をはじめとする新興系フィンテックスタートアップの台頭が目覚しく、危機感を持っているようです。

すでに中国の電子決済取引額はスウェーデンの64倍にのぼり、数の原理で勝てないことから、まずはスウェーデンのフィンテックエコシステムを強固なものとし、””として国際競争に打ち勝とうと奮闘しているのだそうです。

漢字で書くと、瑞典金融技術連合、こんな感じでしょうか?めっちゃ強そうですね。

壁ではなく橋をつくりたい

・起業家から金融機関へのアクセスは、スタートアップのインフラ構築、サービス提供、データ運用の面でもっと簡略化されるべきである。

・一方、金融機関もスタートアップ企業と連携を取り、新たな事業アイディアの創出に励み、消費者へサービス向上で還元すべきである。

・さらに、起業家は法律事務所や、会計事務所、ソフトウェアデベロッパーなど特殊専門職の分野の人々とのアクセスを求めているが。

・またこれらの専門家達もも世の中のイノベーションを促すためにスタートアップ企業との協業を望んでいる。

・最後に、起業家が投資家からの資金提供を望むのと同じように、投資家達は成功するポテンシャルの高いスタートアップを探し高いリターンを得たいと考えている。

 

Stockholm Fintech Hub は創業者自らの経験から、スタートアップの世界ではこれらの課題が依然として解決されていないという認識を持っています。

そしてその解決のために、スタートアップ起業、金融機関、投資家、その他ステークホルダー達が互いに自由に行き来できるようなブリッジ(ネットワーク)を創ろうと取り組んでいます。

それが最終的にはお互いのウィンウィン関係につながり、結果としてスウェーデン全体に利益をもたらすと確信しているようです。

Fintech Hub の活動

Lana (左)/ Fintech Hub Head of Community

Stockholm Fintech Hub では主にフィンテック関連のイベントの開催や情報発信などが主に担当しているわ。

またロンドンなどヨーロッパ圏内のフィンテック先進国に出向いてストックホルムのフィンテックマーケットのレポートやプロモーションなどを行なっているわ。

これから本格的に拡大が始まるフィンテック産業でスウェーデンの優位なポジショニング出来るよう、産官学力を合わせて積極的に他国にもプロモーションを行なっているの。

この駆け出しのプロジェクトに Fintech Hub メンバーの一員として携われていることにすごくやりがいを感じるわ。

Lana

Lana が言った産官学の”“は、近年ストックホルムをベースとする大学やビジネススクールでもフィンテックをメイン科目として扱うところが増えているんだそうです。

そういった教育界とも連携し情報発信やプロモ、イベント開催をすることで、他国からフィンテックを学びにスウェーデンに学生がやって来る潮流を作ることが出来るのだそうです。

結果、フィンテック先進国としてスウェーデンの名声を高めることに繋がり、また様々な国の人達とこの分野の勉強が出来ることで学生の視野が広がることが期待されているんだそうです。

一致団結している感が伝わってきますね!

メンバーシップ

・Lounge/Co-working Starting at 2,500 SEK / month
Full time 4,000 SEK / month
・Dedicated Desk 5,500 SEK / month
・Own office Starting at 8,000 SEK per desk / month
・Day rate 250 SEK per desk / day

ロケーションが抜群なのに意外とレントがバカ高くないところに驚きました。

それでいて、コーヒーやティー、wifi、オフィス設備、メンバー割引で会議室が使えたり、他のコワーキングスペースと見劣りすることはありません。

スウェーデンのフィンテック事情を知りたい方は是非 Stockholm Fintec Hub へ。Lana もすごく社交的で優しいので色々教えてくれるはずです!

ちなみに、スウェーデンのフィンテック事情を知るのに彼らの Facebook ページをチェックすると、イベント情報や、調査報告、具体的な数字など役立つ情報を得ることが出来ると思います。

下にリンクを貼っておきますので、よろしければ是非!