これまで数ヶ月単位の短期滞在含め、非英語圏にはドイツとスウェーデンの2ヵ国に住んできました。一般的に、ドイツ人もスウェーデン人も英語を話すのが非常に上手なことで知られています。

しかし、僕自信の経験でこの2つの国を比べた時、圧倒的に前者の国での生活の方が、英語が通じず不便に感じることが多かったです。スーパーでの買い物、公共交通機関の表示、街行く人々と話した時など、意外と英語が使えないことが多かったんです。

一方、これまでもお話してきた通り、スウェーデンの日常生活で英語が原因で困るということは文字通りゼロでした。もちろん地元の人々との会話においてもです。

そんなわけで、スウェーデン留学に関するお問い合わせで「現地で生活するのにスウェーデン語を話せる必要があるか?」という質問があった際は、自信を持って「僕は全く話せませんでしたが、今までで一番暮らしやすかった国です」と答えます。

ところが最近たまたま発見したスウェーデン人の英語能力に関するデータが、ものすごく意外でずっと疑問に思っていた内容とリンクしたため、本日はこちらをシェアしたいと思います。

世界一英語の上手なスウェーデン人は、日本人と同じくらい英語に自信がなかった!?



驚異の数値91%

European Commission が2012年に発表した “EUROPEANS AND THEIR LANGUAGES REPORT” によれば、実にスウェーデン人の91%が、母国語以外に第二言語を日常会話レベルで話すことが出来る、と回答しました。

ちなみにこちらのランキングは、

1. ルクセンブルク(98%)
2. ラトビア   (95%)
3. オランダ   (94%)
4. マルタ    (93%)
5. スロベニア  (92%)
6. リトアニア  (92%)
7. スウェーデン (91%)

となっています。共通して言えることは、7国とも国の規模が小さいことですが、これ以外にもヨーロッパには小国が多いですので、教育環境、地理、文化、歴史など様々な要因が複合的に関係しての結果だと言えると思います。

話をスウェーデンに戻すと、このうち86%が第二言語に英語を選んでおり、これは国民の78%にあたる人が “英語を日常会話で問題なく操る” ということになります。


自己評価の結果は …

しかし、同じレポートで自分の英語を “Very Good” と答えた人は、実は40%という低い数値に止まりました。もちろん、スウェーデン人の謙虚な国民性が関係していることが予想されますが、実際にスウェーデン人の英語力に触れた者としては、非常に数値と現実にギャップを感じます(まぁ、そもそも自分の能力を “ベリーグッド” と評価するか?という質問も変ですが)。

恐らく現実的にはこの数値はもう少し上がるだろうと僕は考えています。というのも、彼らにとっての “英語を日常会話で問題なく操る” という基準は、実は非常に高いものをイメージしているのではないか?と疑ってしまうからです。

これは僕が本心で「本当に英語上手だよね(ですよね)」と褒めた際、多くの方(スウェーデン人)が、「全然そんなことないよ〜。言葉が出てこなくてよく困るんだ」と謙遜していた様子を見たからです。

若い人であればそう言いながらも「問題なく操る」と答えるでしょう。事実、世界的教育機関の EF の調査では2018年の高校〜大学生を対象とした英語習得能力調査(The EF English Proficiency Index for Schools (EF EPI-s) )では3年ぶりに1位に返り咲き、若者の英語力の高さをスコアが証明しています。

しかし、年齢が上がるにつれて、本来問題なく話せるのにもかかわらず、自信がないために「操れない」と考える人が多いことが予想されます。

と、ここまでの話では「それで?」と感じる人も多います。僕も書きながら「スウェーデン人がそこまで自分の英語に自信持ってないだけの話やん」と自分に不信感を抱きました。

しかし、実はこの EUROPEANS AND THEIR LANGUAGES REPORT が、次によく受ける質問「スウェーデン語を話せなくても現地で就職は可能か?」と密接に関係していることが分かったのです。

LINK【スウェーデンで就活】スウェーデン語を話せなくても現地で就職は可能か?