Uppsala Career Tour アムステルダム1発目の NIKE では、オフィスツアー、ゲーム大会、tacos パーティ(?)、2時間のワークショップなど非常に中身の濃い企業訪問となりました。

充実した1日に満足した一同は、アムステルダムの街へ繰り出します。

この日は夕方から翌日訪問予定である The Swedish Chamber of Commerce(スウェーデン商工会議所)のスタッフの方からの誘いで、パブで飲むことになっていました。

それまでは各自で時間を潰す必要があったので、数名でマリワナの匂いがぷんぷんするアムステルダム市街地をブラブラしてみることにしました。

あ〜しかし臭い。



マリファナ天国アムステルダム

アムステルダム中央駅に着き早速中心街へ歩き出すと、徐々に人混みが激しくなっていくことに気づきます。ヨーロッパでは人混みが増すと街歩きが難しくなってきます。

それは人が多いからという意味ではなく、喫煙者の歩きタバコで歩行自体が困難になるという意味です。日本とは異なり、ヨーロッパでは今でも多くの国で歩きタバコが許されているのです。

そのため受動喫煙が嫌いな人間からすれば、歩けたものではありません。

アムステルダムはそのタバコがマリワナ(マリファナ)に変わったようなものでした。街中がマリワナの煙に包まれ、よく言えばフルーティ、悪く言えばゲロの匂いで気持ち悪くなりました。

僕は昔カナダに住んでいたのですが、カナダも以前は違法にもかかわらずマリファナが横行している状態でした。しかし街がマリワナの匂いに包まれているレベルで言えば、アムステルダムは世界一ではないかと思いました。

街の至る所でマリワナや、マリワナ関連の食べ物(クッキーやチョコレート)が買えます。吸いすぎでトローンとしてしまっている人も見かけました。

ちなみに海外ではマリワナはアルコールよりも危険度が低いという認識を一般的に持たれているようです。マリワナ=トローン、アルコール=ハイという印象だそうです。

自由の街?

中心街を抜けると、このように城壁のようなビルで街が包まれていることに気づきます。オランダは坂が少ないために自転車利用者が多いことで知られていますが、噂通り本当に多かったです。

ビュンビュン飛ばしてくるため少し危険でした。

また、街の至る所に Pink Point と呼ばれるゲイやレズビアンの人達向けのハッテン場があり、世界中から集まる彼らにとっての Tourist Information 的な役割を担っているようで、ナイトライフの充実っぷりがうかがえました。

こういったセクシュアリティに対する考え方もオランダは進んでいるようです。

一方で、街のあちらこちらを川が流れ、ボートやクルーズ船で普通に観光を楽しむ人達も見られました。不思議な街です。



アムステルダムの夜

待ち合わせの時間に指定されたパブへ向かうと、テーブルが貸切でスウェーデンの国旗が飾られているのを見つけます。商工会議所のスタッフさんの良き計らいです。

当然会議所のスタッフさん達もスウェーデン人であるので、自分のナショナリティに誇りを持っているのだと強く感じました。僕も日の丸の国旗ぐらい持参すべきだったと反省します。

商工会議所のスタッフさんからは仕事の話というよりは、オランダに住んでみて感じるスウェーデンとの違いや、生活に関する話が多かったです。

ちなみにドリンクも1人2杯ご馳走下さりました。そのまま楽しい時間を皆と過ごしたかったのですが、僕は卒論の打ち合わせをスカイプですることを強いられていたため(本当は必要ない作業)泣く泣く宿へ戻ります。

中央駅へ向かう際、せっかくなので Red Light District(合法の売春宿) へ。ここは観光地ですので噂通り人混みで溢れかえっていました。

ショーケースのように女性がディスプレイされる姿に、なんだか複雑なものを感じながらパウロコエーリョの11分間という小説を思い出します。

ちなみに … 皆に謝って卒論の打ち合わせのため先に宿に戻ると、 逆にドタキャンされるという事態に見舞われます。イラつきと Career Member に対して申し訳なさが入り乱れた切ない夜を過ごします。

皆が宿に帰ってきた後、「せっかく一緒に観光しようと誘ってくれたのにごめんね。」と伝えると、委員長のキムは「そんなこと気にするな。ところで Red Light District には行ったか?」と聞かれました。

複雑な気分になったことを伝えると、「Tada これが現実なんだ。お前は現実を直視しなければいけない。体を売って稼がざるをえない女の子も世の中にはいるんだし、男はやはりランジェリー姿のセクシーな女の子に弱いんだ。がははははー」と、キャミソールにパン T 姿で熱弁するキムの豪快さに気分が晴れます。



The Swedish Chamber of Commerce

スウェーデン商工会議所での当日のスケジュールは、

9.00-9.10  Welcome and coffee
9.10-9.40  The first company presentation
9.40-9.45  Pause
9.45-10.15   Second company presentation
10.15-10.20 Pause
10.20-10.50 Swedish Chamber of Commerce presentation
10.50-11.00 Ending of the visit and mingling

でした。

当日プレゼンをして下さった2社は EY と Inter IKEA systems という会社で、オランダでビジネスを開始する際どういったサポートを Swedish Chamber of Commerce から受けたのか、自分達がオランダという国でどのようなビジネス展開を行なっているかのプレゼンテーションでした。

スウェーデン商工会議所の活動についてのプレゼンもあったのですが、おもに企業がオランダに支店やオフィスを構えたい際のコンサルサービスや、会議所が主催するイベントにブース出店やプレゼンの機会を与えるたりなど PR 面でのサポートに力を入れているとのことでした。

アムステルダムという土地が企業活動に向いていることもあり、近年企業からの依頼も増えそれに伴い人員を増やす必要もあるようです。

非常に環境の良い場所に Chamber のオフィスがあるので、ツアーメンバーも興味津々でした。

Uppsala Career Tour は無事アムステルダムでの企業訪問予定をこなし、この日の午後3ヶ国目のアイルランドへフライトするのでした。つづく。