Uppsala university master
EntrepreneurshipEntrepreneurship(起業能力、起業活動)は学校で学べるものなのか?一体何を教えるのか?スウェーデンは他とは違うのか?
尽きない好奇心をおさえられず、僕はスウェーデン・ウプサラに渡りました。
このページでは僕が履修した Master in Entrepreneurship の様子をつつみ隠さず話しています。
非常にためになった授業、経験、講師の雰囲気、クラスメートとのバトル、時間の無駄でしかなかったコース、やばかった講師、ベンチャープロジェクトで70万円稼いだパートナーのことなど、全てがノンフィクションです。
修士のアントレ
スウェーデンでは近年 IT 分野を中心にスタートアップブームが巻き起こり、首都ストックホルムは北欧のリーディングスタートアップハブと認知されるようになりました。
こうして産業界が盛り上がりを見せる中、教育界でも1つのブームになりつつあるのがアントレプレナーシップの単一プログラム化です。
先陣をきったのが南のイノベーション都市に拠点を置く Lund 大学。その後 Uppsalaや KTH, Chalmers などの大学もアントレプログラムを修士課程で提供するようになりました。
子供も起業!?
スウェーデンでは1980年から “起業” が学校教育(中高の)に組み込まれてきました。
“中学・高校で起業教育” と聞けば「1〜2日程度の起業体験だろう」と思ってしまうところですがそこはスウェーデン、文字通り起業します。
毎年数千の会社が “子供達” によって設立され、大人顔負けの発想でユニークな事業が展開されていきます。
それが結果的にスウェーデン人の “起業すること” に対するハードルを下げる一因になっているのです。
Uppsala
Master in Entrepreneurship 総括
ウプサラアントレプログラムを構成するコースは全部で7つあり、中身に関しては毎年若干の内容変更やコース変更があります。これはディレクターが受講生からのフィードバックをもとに、プログラムのさらなる昇華を目指したためです。
プログラムは「創業期→成長期→国際展開→社内起業」のように、スタートアップ企業の成長ステージに沿った形でコースが設定され、ステージごとに直面する課題やKSFが異なることの学びに重点が置かれています。
ほとんどのコースが基本的にはケーススタディを用いて学習していきます。ビジネス系の修士課程では最もケーススタディの多かったプログラムでした。
Calendar
コースの中身
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8月
Foundation of Entrepreneurship
ウプサラアントレ最初のコースはこんな感じでした。× とありますのでネガティブなコメントが多いですが、現在はなくなっています。
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○
10月
Business Plan Catalyst
アントレプログラム最初のチームプロジェクトです。僕は最小人数チームに属し、揉めに揉めました。切れた女の子がいた程に。
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10月
Successful Communication
プログラムを通して最もやばかった講師が教えたコースです。「趣味は暴言で生徒を泣かすこと」と笑いながら言っていました。
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◎
12月
Managing Growing Firm 1
僕がこのプログラムで最も満足したコースです。スーパーマンのような女性講師が、熱い情熱と努力を惜しまない姿勢で率いました。
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◎
1月
Managing Growing Firm 2
Managing Growing Firm 1 と同じくらい満足したコースです。ケーススタディのヘビーさがクラスルームを激アツモードに。
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◎
3月
Corporate Entrepreneurship
このコースはプログラムディレクター自らが教壇に立ち、気合の入った授業を展開しました。毎日ケーススタディで討論討論。
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3月
New Venture Creation
このコースは僕は履修しなかったのですが、何度か授業に参加しました。各個人がスタートアッププロジェクトに取り組む期間です。
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4月
Thesis Project (Team)
チームワークを重んじるスウェーデンの1年マスターは、チーム(2〜3人組)で修論を書かなければなりません。つかれた …。
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Review(留学を終えた僕の個人的な感想)
スウェーデン留学を終えてというよりも、アントレのマスタープログラムをとって終えた感想です。完全に独断と偏見です。
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