タイトルが長いというご指摘を受けたのでこれまで付けていた ‘【ビジネス系大学院留学のための英語学習】Step up English’ は今回から取りました。
引き続き Nikkei Asian Review の 要約版 Step up English を勉強のツールとして利用・推奨しますので本日もそちらから1記事。
2025年大阪万博開催が先日正式に決定しました。英語では万博は World Expo と表現しますが、今回で3度目となる日本での開催、果たしてどのような恩恵と問題を生み出すのか気になるところです。本日はこちらでビジネス英語学習です。
原文
-Osaka named
The major Japanese city of Osaka was selected Friday to hold the World Expo in 2025, beating Russia’s Ekaterinburg and the Azerbaijani capital of Baku.
The Bureau International des Expositions chose the city at its General Assembly here via secret ballot, with 156 dues-paying countries voting among the 170 member states of the BIE. Japan won the most votes in the first round at 85, then prevailed over Russian in the runoff with 92.
Japan last got the nod for the 2005 expo in Aichi Prefecture, and Osaka hosted the World Expo in 1970. The country won out this time in light of the success of its past expos and its high operational capabilities.
The Japanese government sees the event generating 2 trillion yen in economic benefits for another round of stimulus following the Tokyo Olympics and Paralympics in the summer of 2020.
Osaka’s concept for Expo 2025 is a “living lab” for cutting-edge technologies like artificial intelligence and virtual reality. Running from May 3 to Nov. 3, the 185-day event is expected to see 150 countries participate and draw roughly 28 million visitors from Japan and abroad.
対訳
-25年万博、大阪で開催-
日本の主要都市である大阪は金曜日(11月23日)、ロシアのエカテリンブルクとアゼルバイジャンの首都バクーを退け、2025年国際博覧会(万博)の開催都市に選ばれた。
博覧会国際事務局(BIE)は当地(パリ)で開いた総会で、BIE の加盟170カ国のうち、分担金を支払った156カ国による無記名投票で大阪を選出した。日本は1回目の投票で最多の85票を獲得し、決選投票では92票でロシアを上回った。
日本が前回選ばれたのは愛知県での05年万博で、大阪は1970年に万博を開催した。日本が今回勝ったのは、過去の万博の成功と高い運営能力を踏まえてのことだった。
日本政府は万博が20年夏の東京五輪・パラリンピックに続く新たな景気刺激策として、2兆円の経済効果を生むと予測している。
大阪の25年万博のコンセプトは、人工知能や仮想現実などの最先端技術の「実験場」だ。5月3日〜11月3日に開催されるこの185日間のイベントには、150カ国が参加し、国内外から約2800万人の来場者を引き付けるとみられている。
Tada 解説
・secret ballot = 無記名投票
・dues-paying = 分担金を支払った・支払っている
・prevaile over = ~に打ち勝つ
・runoff = 決選投票
・got the nod for = ~の同意を得る、~に選ばれる。
・win out = 勝つ
・in the light of = ~を踏まえてのこと
・operational capabilities = 運営能力
・in economic benefits = 経済効果で
・stimulus = 景気刺激策
・cutting-edge = 最先端 …(ビジネス系の文献では非常によく使う表現だと思います)
・draw = 引き付ける
投票の前に行われたプレゼンの映像で、カナダ人落語家である桂三輝さんが高座に登場し、”The greatest asset of Osaka-Kansai is the poeple.” と「人」が大阪の財産(asset)であることを強調したようです。ちなみに桂三輝さんは「かつらさんしゃいん」と読むみたいです。
続いて “Take a look at this belly I’ve got. It’s because of the food here.”(このおなかを見て下さい。ここの食べ物のせいです)と大阪の魅力を自らのユーモアと合わせて紹介したそうです。さすがですね。
大阪万博開催の成功を祈る一方、東京五輪同様にこれが行政が手をつけるべき優先事業なのか非常に疑問ですが、今回もたくさん重要なビジネス英語が出てきましたね。それではまた。
Source: NIKKEI ASIAN REVIEW/ Step up English (2018.12.5)