Volvo Studios Stockholm の営業マンが言った、

「これからは V60 Cross Country が熱いよ」

この言葉が耳から離れません。事実、ストックホルムの街を歩けば、あちらこちらに新型 Cross Country が停まっているのを目にします。雪国スウェーデンではより 4WD の需要は高いようです。

LINK【本国スウェーデン情報】Volvo V60 の一番熱いラインは実は

ボルボの伝統的なワゴンのシルエットを保ちつつ、中身は四輪駆動。ステーションワゴン好きの僕にはどんぴしゃな車に写りました。

そんな時、たまたま Cross Country に数日間乗る機会がありましたので、久々に「車ど素人が比較」をやってみたいと思います。

主に見た目のレビューになりますので、あまり意味のない比較になるかと思います。そして車に詳しくないので、信ぴょう性も約束は出来ません …。



圧倒的重厚感

普段 V60 Momentum(V60 の最下位モデル)に乗る僕が、新型 Cross Country を見て一番最初に感じたのが、フロントの圧倒的な重厚感です。

一言で、「どっしり」しています。

SUV という位置づけではなく、あくまでステーションワゴン V60 の派生車種であるにもかかわらず、その立ち居振る舞いは SUV 並み。

明らかにノーマル V60 との見分けがつく作りになっています。

その理由はフロント、リアバンパーともに特殊ボディパーツ加工が施され、見た目に装甲車感を醸し出しているからです。

例えるならば、V60 がパトカーだとすると、Cross Country は機動隊の待機バスだと言えるでしょう。「じゃあ XC  シリーズはどう表現するんだ?」とは聞かないで下さい。

ところでリアバンパーに書かれた「CROSS COUNTRY」の文字がイカす …。

 また、地上高も底上げされており、特殊ボディパーツとのセットで悪路走行に安心感を与える車であることが分かります。

車高の高さはノーマルの V60 に乗り慣れている人にとっては、明らかに高いと感じるでしょう。実際祖母(Hisu-Chang)を乗せる際、かなり乗ってもらうのに苦戦しました。

全く関係ないですが、高齢者の送り迎えには不向きな車です。乗り降りのステップを付けるわけにもいきませんし。

足元まわりはどこも特殊パーツ加工

悪路走行を想定している車種になるので、ホイール周りはこの樹脂パースが小石の跳ねなどから車体を守ります。実際、車を降りてタイヤ周辺のボディ裏を見ると、ノーマルの V60 よりも擦り傷などが少ないように感じました。

また、ホイール周りだけでなく、運転席、助手席、後部座席、全ての乗り降り口にも同じパーツが装備されています。人間の足が当たりそうなところは全て守っているそうです。

車両に少しの傷も付けたくない神経質なタイプ(僕)にとっては嬉しい仕様ですね。ノーマル V60 にはこの仕様はないので、

「めっちゃええやん。V60 にも付けとけよ」

と、美味しい仕様はランクの高いモデルに標準装備する昨今の自動車メーカーのトレンドに腹が立ちました。でも商売なので仕方がないか。



その他(走り、内部、車中泊は!?)

Cross Country のインテリアやシステム、ほぼ V60 と同じです。僕が見る限り操作の違いなどは見当たりませんでした。

大きな違いはドライブモードに Off Road(未舗装路)があり、厳しい悪路走行に適した車両システムの変更が可能のようです。

僕は残念ながら試す機会がありませんでしたが、そういった場所を走るのが好きな方にとっては、機能性の良し悪しを試す楽しみになりますね。

走りに関してはやはり V60 と比べて重さを感じます。ホイールサイズは V60 の Inscription と同じですが、それと比べてもヘビーさを感じました。正確には比べられませんが、燃費も V60 と比べ 1km/l 以上見劣りしていました(このへんは実際に走ってみた個人的な感覚です)。

後部座席を含めた車内のインテリアも、V60 と変わりはありませんでした。トランクの容量などに関してもです。

意外だったのは、車両全体の背が高くなったにも関わらず、トランク内部の高さは同じであることでした。以前 V60 で車中泊を試した様子をお伝えしましたが、車中泊愛好家にとってはこれは非常に重要な要素です。

なぜなら車中泊は寝れれば良いというものではなく、寝るまでの時間快適に過ごせるかどうかも大切だからです。つまり、V60 のように高さの低い空間ではずっとかがみ続ける必要があり、腰痛を伴う可能性があるのです。

ちなみに僕は腰痛持ちなので死活問題です。残念ながら Cross Country の内部の高さはノーマル V60 と全く同じです。車内で快適に過ごすのは不可能かと。寝る分については問題ありません(同じ縦幅)。

以上が数日間乗ったレポになります。重厚感があるとしか言えてませんが、とにかく Cross Country イケメンです。雪道を含む悪路を走ることの多い方にとっては、十分検討する価値ありの車だと感じました。

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