Volvo ディーラーさんのオフィスにうかがう機会が何度かあり、その洗練されたインテリアを見るたび思い出すのが本国 Gothenburg(ヨーテボリ)にある Volvo Museum(ボルボ博物館)です。

内装の感じが本当に Museum とよく似ているのですが、デザインの指示があるのでしょうか?

Volvo Museum はスウェーデン旅行の際にはおすすめの観光地としてよく紹介されますが、意外とアクセスに関してやどんなアクティビティが体験出来るかは謎だったりします。

特に行き方については場所が繁華街から離れていることもあり、少しハードルが高いかもしれません。ボルボ好きとして行ってみた感想含めお話します。


公共交通機関の乗り放題チケットを買う

ヨーテボリ中央駅を出て南の大きな広場に観光客向けの Ticket Center があります。コロッセオのようなつくりの小さな建物です。

こちらに入りまずは発券機のボタンを押し番号(順番用)が書かれた紙を取ります。自分の順番が来たら受付窓口の上に番号が表示されますので、その窓口へ。

チケットに関してですが、僕は24時間公共交通機関が乗り放題の 1 Day Pass 購入をおすすめします。

窓口のお姉さんに何か英語で聞かれますので、「1 Day Pass, please(ワンディ パス プリーズ)」と言えばとりあえず大丈夫です。

料金は

  • (1 Day)大人 SEK95/19歳以下 SEK70
  • (3 Day)大人 SEK190/19歳以下 SEK140

となっていますので、日程に合わせて検討されるのが良いかと思います。ちなみに以前ボルボ博物館の行き方について、

Volvo Museum に行くだけなんだけどそれでも Pass を買わないと行けないの?

と聞かれたことがあります。ごもっともです。その場合 Pass を買わない方が安く済ませられますが、知らぬ土地で間違った場所で降りてしまったり、間違ったトラムやバスに乗ってしまった場合、めちゃめんどくさいことになります。

土地勘がない方や英語が苦手な方は Pass 購入が無難でしょう。

ヨーテボリ中央駅からの行き方

ボルボ博物館までのアクセスは全部で4つあります。

  • トラム&バス(乗り換え1回)
  • バス(乗り換えなし/3時間に1回)
  • タクシー
  • ウーバー

です。まずタクシーやウーバーはなしとして、選択肢はトラム&バス(乗り換え1回)かバス(乗り換えなし/3時間に1回)で行くかになります。乗り換えなしのバスがもちろん理想的ですが、3時間に1回の運行ですので時間調整が難しいでしょう。

ですのでトラム&バス(乗り換え1回)の選択が1番現実的だと思います。ルートは

  1. Göteborg Nordstan という中央駅南の場所で or or 10番トラムに乗る(中央駅が始・終点のため、この付近で5、6、10番トラムを探せばよし)。
  2. Göteborg Eketrägatan でトラムを降りる。
  3. Göteborg Eketrägatan でトラムとは別の場所にあるバス停32番バスに乗る。
  4. Arendal Skans でバスを降りる。
  5. 目の前に Volvo Museum の大きなビルが ….

簡単です。全く下調べせずに行きましたが、そんなに難しくはなかったです。

唯一難しかったのが 「3. Göteborg Eketrägatan のバス停を探す」作業でした。バス停は Göteborg Eketrägatan のトラム乗り場付近にある階段を上がると見えます。

僕は地元の方に聞いたら親切に教えて下さりました。ちなみに、外国のバスの運転手さんは日本とは違ってそんなに親切ではないので、やはり下調べはしっかり行なった方が良いと思います。

Volvo Museum

終点 Arendal Skans でバスを降りると VOLVO Museum とスウェーデンの国旗が見えてきます。僕はこの光景を見た瞬間、幼き頃に父と Volvo V70 に乗ってドライブやキャッチボールをしたことを思い出し涙が止まりませんでした。

それは全くの嘘ですが、初めて父の無骨な V70 を見たとき「うわっ、ださっ」と思った鼻垂れ小僧が、遠路はるばるスウェーデンのボルボ博物館までやってきたことに感慨深いものを感じました。

では早速入ってみましょう。

こちらのビルの正面玄関を入ると、白を基調とした綺麗な内装が目に飛び込んできます。受付で「Volvo Museum 見学」の旨を伝え入場料を払います。

  • 大人: SEK100
  • 19歳以下: SEK50
  • 65歳以上 & 学生: SEK80

支払いを済ませると受付カウンターのお姉さんが「良かったらミニフィルム見ていく?」と目の前のフィルム室を指差します。

「もちろん!」と中に入るとボルボの歴史が語られたショートフィルムが始まります。残念ながら日本語はなかったですが、英語や中国語、フランス語など数言語版が用意されていました。

ふむふむ、Volvo の歴史が非常に長いこととや創業に至った経緯などを学びます。こちらのフィルムは視聴時間約15分くらいでしたので、特に疲れることなくちょうど良い長さでした。


端から端までクラシックモデル

さていよいよ Volvo Museum 本丸を散策です。いったいどんなアミューズメントが待っているのでしょうか。博物館は2階建てになっており1階の端から2階の端まで様々なクラシックカーが展示されています。

展示スペースはかなり大きなルームもあったりと良い散歩になります。また、クラシックカーだけでなくボルボのトラックなども展示され、その種類の多さに圧倒されます。

Geely グループに傘下入りした説明書きや調印式の写真もありました。

そうしてまわり始めて20分くらい経った頃にあることに気づきます。「もしかしてクラシックカーの展示だけ? …。イエス 。…」

そりゃそうです、博物館ですから。ただ、マニア度がまだまだ足りなかったためか、僕には少し退屈なエグジビジョンという印象でした。クラシックカーや工学が本当に好きな方にとっては面白いんだと思います。

よし、気を取り直して入り口付近のギフトショップを覗いてみます。正直ギフトショップも思ったより規模が小さく、Museum 限定品もミニトイぐらいで特別な物は見つかりませんでした。ちょっとだけガッカリでした。 

カフェやギフトショップより敷地内の散歩がおすすめ

おそらくこの調子だとカフェもそんなだろうと足早に Museum を去り、敷地内にある海沿いの道を散歩し始めます。大きなフェリーや風車が見え、夏の青空の下の散歩は非常に心地良かったです。

こちらで昼食用に持参したサンドイッチとコーヒーを食べていると、ここで働く Volvo 社員の方々が隣のパブリックテーブルで昼食を取り始めます。

恐る恐る話しかけてみると親切に会話に混ぜて下さいました。色々面白い話も聞けてお礼を告げて散歩を続けます。さらに海沿いの歩道を進んでいくと The Sweden と云わんばかりの伝統的な建物が見えてきます。

その中で Volvo の社員さんがプロジェクターを使ってプレゼンをしていたのですが、その光景が Old & New を描写しているかのようで「写真に納めたい!」衝動はさすがに我慢し昼下がりまで散歩を続けました。

Volvo 好きとして Volvo Museum に来れたことはすごく嬉しかったです。ただ、旅の娯楽として訪れるべき場所か?と言われれば「時間が余っているのであれば」と答えると思います。

相当マニアでなければ心の底から楽しめないのでは?と感じたのが素直なところです。ただ、ローカルのトラムやバスに乗ってたどり着くまでのワクワク感や、海沿いの道を散歩して得られるリフレッシュ感は行くに値すると思います。

ヨーテボリ自体それほど観光地も多くありませんので、やはり Volvo Museum は行くべき場所かもしれませんね。

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