本日の NIKKEI ASIAN REVIEW で Step up English のテーマは政府による Facebook への行政指導に関してです。僕も知らなかった内容ですごく驚きました。

データエコノミ〜。

原文

-Japan rebukes Facebook for gathering data through ‘likes’-

A Japanese government body on Monday directed Facebook to be more transparent and strengthen guards on personal information, following European authorities in pushing back against the social networking giant as hacks and its own tools leave data exposed.

The Personal Information Protection Commission’s warning, which did not accuse the company of violating any laws, focused on how users can inadvertently have their data sent to Facebook through external sites displaying its ‘like’ button. It also faulted Facebook’s responses to a major data leak through a third-party app and another through a hacking attack uncovered last month.

When pages such as news sites and company homepages display Facebook’s ‘like’ and other buttons using its so-called social plugins, visiting users’ browsing history and other information can be sent to the social network regardless of whether they click on the buttons. Facebook’s efforts to explain the ‘like’ button issue — which have only extended to such steps as revising its user agreements — are unlikely to sufficiently explain the problem to the average user, the commission said.

対訳

日本の政府機関は月曜日、フェイスブックに対して、透明性を高めて個人情報保護を強化するよう指導した。ハッキングや自社ツール(の不備)でデータが無防備になっていることを受け、欧州当局がこのソーシャルネットワーク大手への規制を強めているのに続く動きだ。

個人保護員会の警告は、同社が法律に違反したと批判はしなかったが、「いいね」ボタンを表示している外部サイトを通じて利用者が気づかぬうちにデータがフェイスブックに送信される点を重視。第三者のアプリや先月発覚したハッキング攻撃による大規模なデータ流出へのフェイスブックの対応も批判した

ニュースサイトや企業のホームページなどのページに、フェイスブックの「いいね」などいわゆるソーシャルプラグインを使うボタンが表示されている場合、ボタンを押したかどうかにかかわらず利用者の閲覧履歴などの情報がフェイスブック側に送られる。利用規約見直す程度の対応にとどまるフェイスブックの「いいね」ボタン問題への説明の取り組みは、平均的な利用者に問題を十分に説明しているとは思えないと委員会は指摘した。

Tada 解説

・rebuke = to express sharp disapproval or criticism of (someone) due to their behavior or actions(言動が原因で(誰かに対して)厳しい不満や批判を表明する)の意味で「叱責する」に訳せるそうです。ちなみに僕は聞いたことがない単語でした。強く批判するを表す rebuke はニュース記事の見出しによく使われるようで、他の同じ内容の記事では ‘Japan tells Facebook to improve data protection’ と説明されているようです。

・direct A to do … = 〜するよう指導する

・guards on … = … の保護。rebuke で触れた通り、 protection を言い換えた形です。

・personal information = 個人情報

・push back against … = … に対して規制を強める

・leave A …ed = A を…させる

・accuse = 批判する

・inadvertently = 気付かぬうちに

・have A …ed = A を〜してしまう、という形を用いることで本人の意図ではない様子を表しています。

・fault = 批判する

・third-party = 第三者の

・uncover = 発覚する。unveil も同じですね。

・browsing history = 閲覧履歴

・regardless of = 〜にかかわらず

・only extended to = …する程度にとどまる。この役は非常に勉強になりました。’extend to (広げる)’ というポジティブな意味に only を付けることでその拡大が限定されている、つまり ‘〜にとどまる’ というどちらかと言うとネガティブな意味合いに変わっています。こういうのを見ると「やっぱ英語はおもろい」と感じますね。

・revise = 見直す

・user agreements = 利用規約

・be unlikely to … = 〜しそうにない、〜起こりえない

・sufficiently = 十分に