今日ご紹介するスタートアップ情報は、実際にスウェーデンの政府機関によるスタートアップエコシステム形成の仕掛けと言えるプログラムについてです。

僕自身の経験も含めですが、ストックホルムで開催されるスタートアップイベントやプログラムは必ずこの機関がサポートし、スタートアップ企業を援護射撃しています。

実際にスタッフの方々も頻繁にイベントに参加され自分達の業務の質の向上に努めていると直接聞きました。役人の鏡ですね。スウェーデン成長政策庁というカタメの名称ですが、その動きは彼ら自身スタートアップそのものでした。


スウェーデン成長政策庁

  • 成長政策庁:スウェーデンの成長政策を分析、評価、政府へ報告する役割を担う産業省傘下の国家機関。
  • 目的:スウェーデンの国際競争力強化、国内全地域における成長を目的とした雇用条件の構築・活性化。

スウェーデン語で Tillväxtverket、英語で Swedish Agency for Economic and Regional Growth

スウェーデン成長政策庁の業務は幅広い視点で国外、国内の経済成長やそれにかかわる要因のを分析することで、とりわけイノベーションとスタートアップを"成長"実現のための最も重要な要素と考え、その発展に力を入れているようです。

僕が行く前からすでにスウェーデンに魅了されていた理由4 でも彼らが提供するスタートアップ支援について触れたのですが、

“起業家精神の育みとスタートアップの支援(アイデアを提出し、それが現実的に可能なサービスだと公共職業安定所が委託した経営コンサルタントが判断すれば、起業の為の各種講座・アドバイスをうけられる)”

LINK僕が行く前からすでにスウェーデンに魅了されていた理由4 

それとは異なるアクセラレータープログラムが近年認知されるようになってきました。

その名も Startup Sweden!

Startup Sweden

Startup Sweden はスウェーデン国内の最もポテンシャルが高いと評価されたテックスタートアップに提供される、ブートキャンプ型アクセラレータープログラムです。

このブートキャンプでは毎回10社のスタートアップ企業にネットワークを広げる機会が与えられ、企業、投資家、金融機関、将来顧客になりそうな消費者、ビジネスパートナーなどのサポートを得られることが出来ます。

さらに Startup Sweden が持つコネクションを生かし、ブートキャンプ卒業スタートアップや各業界のエキスパートから専門知識やアドバイスを受ける機会にも恵まれます。

ここまでであれば「よく聞くプログラムやん」となりますが、Startup Sweden のブートキャンプメンバーに認められた企業は、スウェーデン最大規模のデジタル企業カンファレンス Sweden Demo Day で優先的に公的投資機関・プライベート投資ファンドとミーティングを持つ機会に恵まれます。

Startup Sweden に属する最大のメリットは彼ら自身が政府機関であるため、信頼のおける投資家からの資金調達の機会が惜しげも無く用意されているアクセラレータープログラムを受けることが出来る点です(と、彼らのプロジェクトを手伝っていた SUP46 出身のエリカが言っていました)。

Sweden Demo Day に関してはまた別の機会で掘り下げたいのですが、参加する価値ありの密度の濃いイベントです。スタートアップ企業のピッチ、投資家とのマッチメイキングイベント、ベストスタートアップを決定する表彰など様々なイベントが組み合わされたものとなっています。

Startup Sweden’s one-week accelerator program

Startup Sweden は頻繁に1週間程度の短期集中型のアクセラレータープログラムを開催しており、テック系の起業家であれば誰でもアプライすることが可能です。

先ほども申し上げたように、ストックホルムで催される様々なスタートアップイベントに Startup Sweden メンバーの一員(スタートアップ)として参加権が与えられ、業界のエキスパートや投資家、顧客になる見込みの高い消費者との交流などの機会を与えられることになります。

次回のプログラムは11月26日〜30日で、10月29日がアプリケーションのデッドラインとなっています!

SUP 時代に活動を共にした Dora がこちらのブートキャンプを受講しているのですが、彼女は KTH でエンジニアリング系のマスタープログラムを専攻し、その後 Startup Sweden にトライしたようです。

他にもアクセラレータープログラムの選択肢が多い中で、Startup Sweden を選んだ理由は女性起業家をサポートする体制が最も整っていたのこと、他にもたくさん女性起業家がスタートアッププロジェクトに取り組んでいたことが決断を後押ししたんだそうです。

スウェーデンでは男性と遜色なく女性が起業します。これも女性が社会進出し易い社会福祉の整う国の恩恵ですね。