もちろん、初進出先は北欧経済の中心地ストックホルム。
僕はこのグローバルファームのストックホルム進出に際して、既存のコワーキングスペース企業にどのような影響があるのかが気になりました。
実際、いくつかのスタートアップ企業が SUP46 から WeWork へ移動しており、これまでの共存共栄(ともに市場拡大を目指す姿勢)から、競争へとフェーズが変わったのかなとふと思いました。
が、実は SUP46 自体が、本部を WeWork へ移動させることが決まったためで、この点はまだどうなるのか分かりません。
コワーキングスペース企業(SUP46)がコワーキングスペース(WeWork)へ入居?
「ちょっとよく分かんね〜な〜」と感じていたところ、たまたま友人が WeWork Stockholm に入居するスタートアップで働いていましたので、ゲストとして僕を招待してくれることに。
北欧初進出、WeWork Stockholm に潜入しました。
WeWork Stockholm
WeWork Stockholm はストックホルム中央駅から徒歩で約5分。めちゃくちゃアクセスが良く、いとも簡単に着くことが出来ま〜す …. と楽観視していると、場合によっては永久に着くことが出来ません … 僕のように。
ご説明します。
WeWork Stockholm は西館東館、2つの異なるビルでスペースを提供していますが、この2つのビルは天井通路がありません。
ゆえに地上階入り口が異なるので、訪問予定の企業が西東どちらに入居しているかを突き止める必要がまずあります。そしてもし訪問企業が「東側」ならラッキー。
ビルの地上階入り口から、長いエスカレーターを登るとこのようなロビーがあります。そこでゲスト登録をし、ゲートを入り、あとは WeWork の素晴らしい広々としたスペースで商談をするだけです。
ただ正直、この東館でさえ「WeWork」とはっきりと表示がないので、初めて訪問する人は「えっここか?」となります。
僕は友人に西館東館告げられることもなく、ここでずっと待っていていました(友人は結局西館を指していました)。 Messenger でやりとりするも全く話が噛み合わず、「だぁらもう着いてるってさっきから言ってんだろうがこんのやるぅあぁ–!!!!!!!!」
という自体に陥りました。しかし話はこれで終わりません。
西館を Google Map で検索すると、いかにもショッピングモールの上の階のように表示されます。が、中からエスカレーターを登っても WeWork はありません。
そこで Information Desk のお姉さんに尋ねます。そしてこれがまた訪問者を悲劇に。このお姉さん、WeWork を尋ねられると全て東館へ案内するようで(西館の存在を知らなかったようです)、西館へ行きたい人も皆そちらへ導かれます。
僕はこちらで東館へ案内された人と、1時間後に西館のエレベーターで遭遇し、爆笑が起きるという珍状況に遭遇しました。
正しくは、ショッピングモールを出てすぐ右隣にある階段を登ります。
とりあえずビールで乾杯
「すまん、すまん!」
お互いに謝りながら、まずは乾いた喉を潤そうとこちらキッチンルームへ。
WeWork はまだ出来たばかりのようで、キッチンのフリーフードはそんなに充実していませんでした。シリアル(コーンフレーク)のみです。
「余計喉渇くがな」と苦しむ僕に、友人がビールを差し出します。
こちらでは3種類のビールが飲み放題。ただビールと言っても、アルコール度数の低いものですので、あくまで気分転換目的の飲み物です。
ビールを持ってオープンデスクフロアへ。
オープンフロア
オープンフロアにはボードゲームやインベーダーゲームなど、いろいろな娯楽が揃っています。すでにゲームしてる人達がたくさんいましたが、「一緒にやらない?」と誘われ小一時間ほど没頭しました。
「仕事は大丈夫?」と言いかけましたが、いいんです。彼らは恐らくオン・オフはっきりしているんです。
友人のチームに挨拶し、雑談に花を咲かせます。その後、彼らもミーティングが始めたので、僕はコードを書いてる風ネットサーフィンを始めます。
オフィスエリア
噂通り WeWork は広い!
恐らくフロア数、部屋の数ともにストックホルム最大規模だと思います。
もうわざわざ言う必要はありませんが、ミーティングルームやサイレントルーム(個室)なんかもたくさんあり、自分に合った働き方が選べそうです。
あと、僕は勝手なイメージで WeWork もスタートアップ向けコワーキングスペースだと思っておりましたが、こちらに入居する色々な企業の方と話す中で、そうではないことを知りました。
スタートアップ、中小企業、大企業と様々な規模の組織がこちらのオフィスをレンタル出来るようで、業界も IT だけではなく工業系、サービス系など多岐にわたっていました。
僕を招待してくれた友人も以前は SUP46 のオフィスで働いていましたが、WeWork では会社の規模や業種が絞られていないので、よりバックグラウンドや専門性の異なる人と出会う機会があることがメリットだと感じているようです。
キャリアアップを目指す上でのコネクション作りだけでなく、仕事面でふと誰かのアドバイスが欲しい時に、同じく入居する企業のスタッフと会話したりして新たなひらめきを得たりもしているようです。
Private Office: 10,600 SEK/m
Dedicated Desk: 5,800 SEK/m
Hot Desk: 4,750 SEK/m
ストックホルムで活動を考えられている方、WeWork 熱いです。
ちなみに東館の方が天井吹き抜けでより開放感がありました。西館はフロアごとに天井があるのでよりオフィスビルといった感じです。