スウェーデンでは毎年6月初旬頃から、街へ出ると 11t ダンプの荷台に乗り込んだ若者が爆音をかけ暴れ狂いながら街を徘徊します。

不良?暴走族?

初めて見た時 … というか初めて遠くから音が聞こえて来た時、僕はスウェーデン版後者の方だと思いましたが、全く似て非なるものでした。

実はそれは未来輝かしい現地高校生の卒業祝いパレードだったのです。

 スウェーデンの卒業シーズン

スウェーデンでは毎年6月が Master(修士課程の大学院)生の卒業シーズンとなるわけですが、これは学部生や高校生も同じことで、皆この時期に一斉に卒業を迎えることとなります。 前回の記事でもお話したように、ウプサラ大学では5月末に卒業論文を提出し終えると、6月の頭に Summer Closing Ceremony という非公式卒業イベントがあります。 LINK【感動のフィナーレ】ウプサラ大学 Summer Closing Ceremony とは!? イベントではこれから巣立っていく Master プログラム受講生へ、学長からの贈る言葉やオーケストラ、ちょっとした立食パーティーなどが設けられ、「あ〜卒業したくね〜、帰りたくね〜」となるわけです。

 11t ダンプで暴走

そんな卒業シーズンの真っ只中、無事卒論を出し終えた僕は、一人で北欧圏内を最後の列車旅として2週間弱ふらついていました。

その途中立ち寄ったヨーテボリの街で、卒業を迎えた高校生達が 11t ダンプやトレーラーの上で大暴れしながら暴走するのを目にしました。

飾り付けられたトラックに、爆音の音楽、大声、ラッパ音と、最初向こうの方から聞こえてきた時は、

「一体全体何事!?」

と僕はキョトンガクブル状態です。

しかし、彼らが楽しそうにはっちゃける様子を見て、それが日本でいう暴走族的なものではないことを察知します。

案の定、地元の人に聞くと、卒業を迎えた高校生達の恒例行事のようで、最後の卒業祝いパーティーの前の前座のようなものらしいです。

これが前座 … !? 、と思うくらい大規模集会(やっぱり暴走族?)で迫力があったわけですが、この時期スウェーデン旅行をお考えの皆様には是非見ていただきたい本国ならではの文化です。

その時の動画も交えて説明しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。

そう言えば他の北欧隣国ではこのような光景は見なかったな ….

スウェーデンだけでしょうか?