Stockholm Subway Art(ストックホルム地下鉄アート)巡りをしていると、ついつい各駅のアートに夢中になり、

「気がつけば終点だった … 」

なんてことも頻繁にありました。これから先に進めない(もうこの路線のアートがない)となると、なんだか寂しい気分にさせてくれるのも地下鉄アートだったりします。

地下鉄 Red Line 終点の Mörby Centrum も僕をそんな気分にさせた駅の1つで、白を基調としたバックに淡いピンクで彩られた岩壁が特徴のアートです。

カラフルなブロックがその岩壁から姿を表す様子は、見ているだけでなぜか気分が安らぐのです。

 Mörby Centrum

Mörby Centrum 地下鉄 Red Line の終点駅ですので、ストックホルム市街地からは少し離れた郊外に位置します。

以前このサイトでご紹介した、ストックホルムで人気の住みやすい街 Täby のやや南に位置する場所です。

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僕も Mörby Centrum にはこれまで何度か足を運んだことがあるのですが、この周辺は生粋のスウェーデン人が暮らす、伝統的な北欧ハウスが多い印象でした。

用事があってこの辺りにやって来たのに、あまりにも心地いい雰囲気の路地が多かったので、気付けば2時間くらい散歩して方角が分からなくなったことがあります。

30過ぎてガチ迷子になるという素晴らしい経験でした。

しかし、それくらい居心地の良さを感じる場所だったのです。



 トリックアート?

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ぱっと見質素な Mörby Centrum の地下鉄アート。明るくはあるんだけれど、控えめなところが目に優しかったりもします。

ですが、地下鉄アートガイドの Marie Andersson さん曰く、実はこのアートは “錯視(目の錯覚)” テクニックが使われた、地下鉄アートの中では珍しいデザインなんだそうです。

この一見優しいピンク色のカラーは、実は我々が立つ位置によって、グレイがかったグリーンにも見えるんだとか(本当か!?)。

全体を覆う白色とその上から入れた影の効果が、そのようなマジックを演出しているそうです。

アーティストの Gösta Wessel 氏と Karin Ek 氏は、ここが終点駅であることから、

「”景観の変化” が旅の上で起こるというメッセージを込めたかったのだそうです。

目に優しい錯視ウォールから出ている、カラフルなタイルワーク(最初の写真)も可愛らしいですね。

 優しく迎えてくれる終点駅

僕がこの駅に着いて地下鉄電車から降りた時、ただただ温かさを感じる空気感が広がっていました。

他の地下鉄アート同様、Mörby Centrum  も岩状のトンネルが広がる造りとなっています。

【誰でも美しく撮れる】Sony RX100M7(高級コンデジ最高峰)しかし、ベースとなるカラーが明るいホワイトとなっているため、そこに当たる照明と相まって、部屋がろうそくの明かりで灯されたような雰囲気を醸し出しているんです。

背景(天井や壁)色が落ち着いているため、電車のブルーとシルバーのスタイリッシュなデザインも引き立ちます。

*** ストックホルム地下鉄アートの全駅一覧をアップしました。皆さんのお好きなデザインはどちらですか?ご意見お待ちしております。

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