本日の NIKKEI ASIAN REVIEW で Step up English のテーマはインド初となる高速鉄道の部分開業に関してです。
原文
対訳
インドは同国初の高速鉄道を1部だけ開業させることで良しとしなければならないかもしれない。プロジェクトのリーダーらが、2022年8月を開通日とするナレンドラ・モディ首相の野心的な目標を達成しようと急いでいるからだ。
インド高速鉄道公社のアチャル・カレ総裁は Nikkei Asian Review のインタビューで、このプロジェクトでの様々な課題を考えると、これが解決策になる可能性があると示唆した。
カレ氏は「これはインド初の高速鉄道プロジェクトだ」と述べた上で「大がかりな試運転が必要だ。こうした試運転向けに、一部区間を先に完成させる必要がある」と部分開通の可能性について説明した。
鉄道はモディ氏の地盤であるAhmedabadから商都ムンバイまで508キロに及ぶ。日本の新幹線技術が基盤になるが、インド政府は一定の機材を国内で調達したいと考えており、これがこのプロジェクトが直面する課題の1つになっている。
重要な問題が用地の取得だ。これは円滑に進むだろうとカレ氏は自信を示したが、土地所有者などの反対派は抵抗している。
Tada 解説
・settle for = to accept soemthing even though it is not the best, or not what you really want(最善もしくは本当に望んでいることではないにもかかわらず受け入れること)の意味で、「(不本意、不満足)だが妥協して良しとする」のニュアンス。暗にネガテイブさを出すのに最適な表現。
e.g. Cristiano Ronaldo scored but wasteful Juventus had to settle for a 1-1 stalemate at home to Genoa.
・race to =「〜するのに急いでいる」の意味。何か特別な理由がある場合にビジネス英語で使えます。
・given = 直訳「様々な課題が与えられたこのプロジェクトに対する」 →「このプロジェクトでの 様々な課題を考えると」に最適化されたテクニカルな訳。a solution given と名詞の後に受け身形の動詞がある場合は関係代名詞が省略されている。
・commercial capital = 「商都」=「商業の中心地」。日本では首都の東京が最大の経済規模を誇りますが、他国ではそうでない場合があります。そういった時にこの表現を使うことが多いです。
・procure = 「(かたく)入手、調達する」で get の代わりに使うビジネスワード。
・put up a fight = put up ~ は「〜(戦い)を挑む、〜(抵抗)を示す」という意味の熟語で put up a fight は「抵抗している」を意味する collocation 的表現。
* collocation = ある word 動詞の慣習的な結びつきで、commit a crime, commit suicide, follow one’s intuition, be geard toward … などこの名詞には必ずこの動詞(しか)が引っ付くという表現。覚えておくと表現力がバカ上がりする。
Source: NIKKEI ASIAN REVIEW/ Step up English (2018.10.24)