本日の NIKKEI ASIAN REVIEW で Step up English のテーマは米国の広範な貿易協定の要求に関してです。
いやしかしマイク・ペンス米副大統領の徹底してミッション完遂に努める姿勢は、良くも悪くもお手本になりますね!
内外に敵の多いトランプ大統領にとっては頼りになる猛将であるのは間違いありません。
原文
–US VP Pence pushes Abe for wide-ranging trade agreement-
“The best opportunity for
In September, U.S. President Donald Trump and Abe agreed to start negotiations on a trade agreement on goods, or TAG. The agreement came aimed growing pressure by the Trump administration to resolve the U.S.’s trade deficit with Japan. Talks are scheduled to start in January.
Pence’s remarks indicate the Trump administration intends to negotiate a wide-ranging deal. Pence complained that “the U.S has had a trade imbalance with Japan for too long,” and that “American products and services to often face barriers to compete fairly in the Japanese market.”
対訳
-米、広範な貿易協定求める-
マイク・ペンス米副大統領は火曜日(13日)、米政府は日本との貿易交渉で広範な協定がもたらされると期待していると語った。日本が協議の重要性を過小に言っているのとは全く対照的だ。
ペンス氏は日本の安倍晋三首相と東京で会談した後、共同記者発表で「自由で、公正で、互恵的な貿易の最高の機会は2国間の貿易協定という形になるだろう」と強調。「交渉は間もなく始まる。完了すれば、モノに加え、サービスを含む主要分野で新たな条件を設けることになると確信している」と語った。
ドナルド・トランプ大統領と安部氏は9月、物品貿易協定(TAG)の交渉に入ることで合意した。その背景には、米国の対日貿易赤字を解消するため、トランプ政権による圧力が高まっていることがあった。交渉は来年1月に始まる予定になっている。
ペンス氏の発言は、トランプ政権が広範な取り決めについて交渉するつもりであることを示している。ペンス氏は「米国は長い間、日本との貿易不均衡を抱えてきた」と不満を示し、さらに「米国の製品やサービスは障壁に直面することがあまりに多いので、日本市場で公正に競争できない」と述べた。
Tada 解説
・upcoming = 近く起こる
・trade negotiations = 貿易交渉
・result in = 〜という結果になる
・wide-ranging = 広範な
・in stark contrast to = ~ とは全く対照的
・play down = 過小評価する
・reciprocal = 互恵的な(recprocal というワードだけでなく ‘互恵的な’ という日本語も初耳です)
・bilateral = 2国間の
・joint news conference = 共同記者発表
・when completed = 完了すれば
・establish terms on = 〜で条件を設ける
・on a trade agreement on goods = 物品貿易協定で
・come aimed = 当分
・One’s trade deficit with … = 〜に対する貿易赤字。対する = to/towards に思えますが with に注意!
・be scheduled to = 〜するつもり。ビジネス英語ではこの表現は頻繁に出てきます。
・intend to = 〜するつもりである
・imbalance = 不均衡
ペンス副大統領が10月に行なった演説では日本と free-trade agreement(自由貿易協定) 交渉を始めると発言したのに対し、ホワイトハウスのサイトでは free-trade deal(自由貿易の取り決め)と記されており、モノの関税だけにとどめたい日本側への配慮があったようです。