と感じるのが、ストックホルム地下鉄 Blue Line の Tensta Station です。
初めて僕がこの駅に降り立ったとき、なんとも言えないポップ調かつ太古を思わせるタッチで描かれた動物達に目を奪われました。
「そうか … きっと、昔ここには色んな動物が集まって共存するジャングルがあったんだ。」と、おなじみ勝手な解釈で気分を高揚させた経験があります。
ただ、このアートの意味を後々調べると、”色んな動物が集まって共存する” という解釈は、あながち間違ってもなかったようです。
このストックホルム地下鉄アート一(いち)、温かみを感じる Tensta 駅のアートに隠された想いとは!?
Tensta
Tensta Station は地下鉄 Blue Line 沿いにある、ストックホルム市街地からは少し離れた郊外に位置します。
Tensa エリアは、1966年〜1972年に設けられた居住区域で、この駅自体が当時のストックホルムの状況を反映していると言われています。
当時、ストックホルムは急速に人口が増加していたようで、それにともない多くの住居が必要とされていました。
その人口増に対応したのがこのエリアで、そこに住み始めた人々の(市街地への)アクセス向上を図るために、地下鉄の駅が設けられたのでした。
ただ、実際は当初の予定(街の完成と共に駅をオープンする)とは異なり、遅れること3年してから地下鉄 Tensta Station が開かれたようです。
スウェーデン人の人道的な心を表す絵?
そうしたことから、この駅は “結束、親近感” を重んじる移民のための一輪の薔薇と呼ばれるそうです。
あたたかさを感じる空間
この Tensta Station、足を一歩踏み入れた時点で、他の地下鉄アートと雰囲気が違う点に気付きます。他の地下鉄では岩壁をダークに塗り、アートを引き立たせていますがこちらはご覧の通り、明るい白一色。
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