これまでスウェーデンの旧市街地・ガムラスタンに拠点を置くコワーキングスペース(コリビングスペース含む)を2つ紹介してきました。

お話ししてきたとおり、ガムラスタンベースのコワーキングスペースとその他の場所に拠点を置くシェアオフィスの1番の違いはその雰囲気です。

旧市街地独特の石畳にたたずむ古いビル。外観は趣きがあり、いい意味でくたびれた感が歴史を感じさせます(あーー、表現が下手だーー)。

ガムラスタンのシェアオフィスはどこに行っても「本当にこんなところにあるのかな?」と最初は足がすくんでしまいますが、一歩足を踏み入れた途端内部の洗練されたデザインに魅了され、外観とのギャップに感心します。

今日ご紹介するコワーキングスペース The Castle (正式名称 The Castle Slottet Slottsbacken 8) はその際たる例で、「あれ?私美術館来たんだっけ…?」とついつい我を失うかもしれません。


SLOTTET(スウェーデン語でお城)

The Castle はガムラスタンにあるスウェーデン王宮の向かい側に位置するコワーキングスペースです。

このコワーキングスペースの特筆すべき特徴はまずなんと言ってもオフィスデザインの芸術性です。

机、椅子、テーブル、シャンデリアなどの家具から壁、天井、床に至るまで徹底してデザインにこだわり、近隣の美術館と比べても見劣りしないほど洗練された雰囲気となっています。

一方、メンバーが汗をかいたりリラックス出来るようアクティビティも盛んです。

ヨガ、メディテーション(瞑想)、キックボクシングなど、「あっ、美術館じゃない、フィットネスクラブだった」と思わせるような内容で、多くのメンバーが仕事とエクササイズをバランスよく行なっています。

エクササイズの後はサウナでさらに発汗し、シャワーで汗を流せばもう健康ランドですね(昔父親によく連れていかれました)。

SLOTTET はスウェーデン語でお城を意味する語なんだそうですが、The Castle Slottet Slottsbacken 8 は文字通りお城のような優雅な雰囲気を醸し出しています。

しかし、それもそのはず、このビルは1650年に建てられたもののようで、美術館指定されていてもおかしくないほど綺麗に保存されています。

1650年といえば、日本では3代将軍家光が翌年1651年に亡くなり、中国では明国が滅び清国が建国された年にあたります。もうよく分からないですね。

起業家 Jesper 氏の挑戦

創業者の1人 Jesper Lejfjord 氏も起業家として、ラオスで World Volunteer というソーシャルビジネスを立ち上げていました。

World Volunteer は途上国において、持続可能な観光事業の創造を目指し立ち上げられたスタートアップビジネスで、彼は現地で精力的に活動していました。

そんな彼がスウェーデンに戻り、新たな挑戦として目を付けたのがコワーキングスペース。

「どこにも負けない居心地の良いワークスペースと居住空間を起業家に提供する」ことを目指したんだとインタビューで明かしました。

結果として、所属メンバーの満足度は群を抜いて高く全員5つ星です。「本当かよ!?」と疑ってしまいそうですが、あれだけ充実した設備やアクティビティが揃っていればそれも頷けますよね!


メンバーシップ

Price List

・Fixed desk 5200 kr/month

・Flexible desk full time 3400 kr/month

・Flexible desk 2 days/week 2200 kr/month

・Low income full time 2500 kr/month

・Low income 2 days/week 1500 kr/month

・Room(Priced per member in the room. Minimum 4 members)
from 20.800 kr/month

Additional Services

・Free conference rooms 2h/room & week included

・Conference rooms hours & packages 200 kr/h

・B&W USB printer Included

・Super printer 1kr/p. (color) 0,3kr/p. (B/W)

・Gym & gym classes 200 kr/month ex. VAT

・Adjustable desk 300 kr/month

・Locker 250 kr/month