スタートアップシーンが湧き上がれば湧き上がるほどそれに伴いコワーキングスペースの需要は高まるというニーズがあります。

これは単純にスタートアップ企業が家賃にかかるコストを抑制したいというだけではなく、他の起業家との繋がりを増やしたり、彼らと隣り合わせて働き刺激を得たいというニーズがあるためです。

そのため、スウェーデンのストックホルムでは近年既存のコワーキングスペースが第2のスペース(支店)を同市内にオープンすることがトレンドになりつつあります。

彼らにとって拠点を2つ持つ利点は、オリジナルスペースとは異なる条件や雰囲気を作ることで様々な起業家のニーズに答えることが出来るという点にあります。 例えば1つ目の拠点がガチガチなシェアオフィスなのに対し、2店舗目はゆるゆるのカフェスタイルなど組み合わせは様々です。

そしてストックホルムでこの種の話題でよく例に出されるのが、The Park という飛ぶ鳥落す勢いのコワーキングスペースです。


The Park

The Park はストックホルム中心街に2箇所のシェアオフィスを構えるコワーキングスペース企業です。 70人まで収容可能なイベントスペースや大会議室、プライベートテラスまで備え様々なイベントスペースニーズに対応しています。

冒頭で触れたように2つのロケーションで異なるコンセプトを取り入れ、両方 The Park のオフィスでありながら、雰囲気の全く異なる作りとなっています。

近年、彼らのネットワークは230人、90企業にまで拡大しその成長っぷりがを示しています。

Sveavagen 98 & Halsingegatan 49

・The Park on Sveavagen 98

営業時間:8am〜5pm

The Park Sveavagen 98 はスタートアップよりもより企業向けのシェアオフィスになります。

彼ら自身 “Corporate New York“と呼び、ニューヨークの洗練されたイメージをオフィスに取り入れたんだそうです。

オフィスは広々として木を所々に使用して落ち着いた大人な雰囲気です。

・The Park on Halsingegatan 49

営業時間:8am〜5pm

The Park on Halsingegatan 49 はよりスタートアップ向けの Sveavagen 98 よりももう少しリラックスしたシェアオフィスになります。

この第2オフィスは “Bouncing Berlin“と呼ばれ、ベルリンの冒険的なテイストを加えたんだそうな。

冒険的とはいえ白を基調とした清潔感のあるオフィスです。

ニューヨークとベルリン両方行ったことあるのですが、正直どの辺がニューヨークでどの辺がベルリンなのか分かりませんでした。

ですが、とにかく清潔感があり僕はどちらかといえばスタートアップ向けというより、すでにビジネスが安定した企業向けのような気がしました。


98と49間を行き来可能

The Park は非常に広いワークスペースを保有しているため、色々なイベントの開催地として選ばれることが多いです。

世界中で開催される Startup Grind などもこちらでよく開かれます。 さらに、メンバーは2つのロケーションでの作業が可能で、気分に応じて行ったり来たりが可能で、その辺はスタートアップ的なフレキシブルさが見て取れます。

もちろん他のコワーキングスペース同様、メンバー間で絆を深めるための集いやイベントも多いそうです。

彼らのメンバーシップの内容も多岐にわた理、共用ラウンジの利用のみ〜固定シート、プライベートオフィスなど、起業家のニーズに合わせていくつかのプランがあります。

もちろん全てのメンバーシップホルダーは wifi、プリンター、メールボックス、無料のコーヒーなど仕事で不可欠なサービスを受けることが出来ます。

The Park は清潔感がありインテリアデザインにも非常にこだわっています。さらに2ロケーション利用ですのでその日のムードに応じて仕事場を変えたい人にはオススメのシェアオフィスです。