スウェーデンのファッションブランドが日本人の間で人気があるのと同様に、スウェーデン人の間でも日本人のファッションセンスの良さはよく話題に上がります。

実際、スウェーデンだけでなく北欧のセレクトショップなんかを回ると、日本ブランドの洋服をよく見かけることがあります。彼らも我々のファッションから色々とインスパイアされている証拠でしょうか。

今日ご紹介するブランドは、その最たるもの。日本から発想を掴んだ2人の若者がローンチした、スウェーデン・ストリートファッションの超新星、AXEL ARIGATO(アクセル・アリガトウ) 。



AXEL ARIGATO Stockholm

AXEL ARIGATO は2014年に創業された、スウェーデンで最も新しいファッションブランドの1つです。ストックホルムの店舗スタッフの方曰く、

創業者はヨーテボリ出身の人なんだけど、日本の文化が本当に大好きで、ファッションだけじゃなくて、色んな面で日本からインスピレーションを得たみたいだよ。今はストックホルムとロンドンに店舗展開してるだけなんだけど、いつかこのブランドのグッズを日本に届けたい想いはあるよね。

ちなみにそう説明してくれたスタッフの方も、近々日本へ旅行予定なんだとか。

AXEL ARIGATO はストックホルムのファッションストリートと呼ばれるエリア(Östermalmstorg 駅周辺)にショップを構えていますが、とにかく目立つ存在です。

十字路の一角に、かなり広めのスペースを確保した店舗。来店者がストレスなく買い物出来るよう、空間が設計されている様子が垣間見れます。

噂のダサかっこいいスニーカー

AXEL ARIGATO について取り上げているメディアはちらほらありますが、皆こぞって言及するのがスニーカー。その独特なデザインを、「ダサかっこいい」と貶しながら褒めています。

ストックホルムのショップでは、入り口の真ん前にスニーカーディスプレイ用の特別なスペースが設けられ、来店者は吸い込まれるかのようにその中へ入って行きます。

店内に飾られているスニーカーの半数はそのダサかっこいいデザイン。最近では多くのハイエンドブランドや、adidas などのスポーツブランドも、復刻版としてクラシックデザインを用いるのが1つのトレンドなんだとか。

AXEL のスニーカーも、昔の asics を思い出させるそのクラシックな容姿に、流行のぶ厚めソールをかまし、まさに新旧が入り混じった、ストリートファッションにマッチすること間違いなしのデザインです。

つま先側が少し浮いた形になっていたり、シューズの裏面(ソール側)のシェイプからも、ウォーキングを好む人に配慮した構造で、作り手の心配りが見られます。

これ以外にも、Eytys の主力スニーカーに似た、シンプルデザイン&厚底ソールの組み合わせシューズもありました。ピンク、グリーン、グレー、ホワイト、ブラック、レザー仕様とバライティも豊富です。

Link: Eytys

一点、デザインは噂通り申し分ありませんでしたが、実際に触れてみた(試着含め)感触を話すと、やや重量があるなという印象でした。

ソール面でウォーキングに適すよう設計され、歩く衝撃は緩和されているようでしたが、重さがかなりあるので、長時間の歩行は向かないかもしれません。あくまで個人的な見解ですが。


むしろ注目すべきは洋服

ダサかっこいいスニーカーをチェックした後店内を眺めると、シューズに負けず劣らず陳列されているのが、洋服。スペース的にはちょうど半々です。

ジャージー仕様のジャケットから、フーディ(パーカー)、ロングスリーブスとストリートファッションにかかせないスタイルが豊富に取り揃えられています。

T シャツはスウェーデンの風土に合った、ややぶ厚めの生地で作られたものが多く、日本では夏よりも春・秋に適しそうな質感のものが多かったです。

“arigato” の文字が人目を引きます。これ着てたらモテそうだな。

AXEL の洋服はストリートファッションと標榜しながらも、デザインがガチャガチャせず落ち着いた雰囲気のものが多いです。

いい意味で北欧ファッションらしい、シンプルさとモノトーンさがバランスよく表現されていました。

実際、客層は Eytys に見られた中高生というよりは、30歳前後の割と大人よりな印象を持ちました。値段はそこまで高額なイメージは持ちませんでしたので、やはりデザインが落ち着いていることが関係しているんだと思います。

こちらのショップでも店員さんが気持ちよく接客してくださり、5〜10分話し込んでしまいました。さらなる国際展開も視野に入れており、これからもっともっとこのブランドの知名度を上げていくのが当面の目標だそうです。

日本のバイヤーさん、AXEL ARIGATO 要チェックです。

*北欧ファッションブランドのリストページを設けました。日本では聞いたことのない、めちゃめちゃイケてるブランドがまだまだありますよ ↓↓↓

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