先日フィリピン人の知り合いからメールがあり、

「今私が英語教えている生徒が留学でデンマークに移住することになったの。彼女税金のことすごい心配してるんだけど、あなたスウェーデン住んでたし詳しいでしょ?早急にまとめといて。今週中にメールして。」

もう完全にパシリです。

北欧の税金事情をよく描写した YouTube の動画を転送したら

「何してるの、私の生徒は日本人なんだからちゃんと日本語に訳しなさいよ」

とちょいギレすらされました。「ワタシハダレ?」と言いたいところでしたがちゃんとお伝えしました。

この日本人の方だけでなく北欧に旅行で行かれる方々の心配な点はやはりお金。現地滞在でいったいどのくらい費用がかかるかなど予算面だと思います。世界一税金が高い地域北欧ですもんね。



北欧のコストをちょい見

食べ物と飲み物の価格をヨーロッパ圏内で比較したデータ

結論から言うと生活コストは北欧内でも差があります。税率が商品関係なく一律高いか、日用雑貨などは税率が下げられているなど例外があるからです。

ざっくり言いますと例えばスウェーデンの場合、

消費税率:25%
例外:食べ物・ホテルの宿泊費用など一部サービス(12%)、出版物・文化イベントなどの参加費用(6%)

と、ものによって税率が変わります。

僕は “live a frugal life(倹約生活)” を徹底していましたので、正直スウェーデンでの生活は ”1年程度の短期滞在 ” という視点では、東京に住んでた頃より安かったです。

ただしこれは僕が徒歩30分のスーパーに行くのも苦にならない The 倹約家なのと、ウプサラという Rent の安い土地柄が主な要因だと思います。

もし現地で家庭を持って、家を買ってとかなると僕は予想が出来ません。 

ではご質問いただいたデンマークはどうなのでしょうか?



セーター1枚買うと50〜60%は税金デンマーク

北欧3国の基本税率は25%で同じ。

デンマークはスウェーデンよりも生活コストが高いです。コペンハーゲン滞在中はやる気失せる位高く感じたのを覚えています(さらに高かったのがノルウェーですが)。

というのもスウェーデンと少し異なり、日用雑貨などにも標準の税率(25%)が課されているからです。その他出版物、飲み物、カフェやレストランでの食事も同様に税金が取られます。

先ほどの CNBC International という YouTube チャンネルが、実に分かり易くセーター1枚の価格に含まれる税金比率を描写していたのでこちらを参考にお話します。

もの凄く屁理屈っぽく、めちゃくちゃ税金払わされている風にご説明しますが、どうか消費意欲を失わないで下さい。

あと旅行でしたら後ほど税金還付ございますので。

デンマークでセーター1枚購入するとまず最初にかかる税金が VAT(消費税)25%。そして、販売店が国に支払う法人税22%。この時点ですでに価格の47%を国に払っていることが分かります。

そして、お店が従業員に支払う給料に対してかかる(国に納める)給与税、物件の賃貸料や電気代、清掃サービスなどに付随される税金。このへんは日本も同じですが、税率が高い分負担は消費者に向かいます。

結果、数字上はセーター1枚買うと50%以上は税金を国に納めることになります。やはり高いですね。

スウェーデン、デンマークときたらノルウェーを調べるべきですが、また後ほど。

ちなみにノルウェーオスロでグラスビールと小さいフィッシュアンドチップスを食べて¥3,500くらい払ったのを覚えています。One of the cheapest のはずだったんですが …。