毎年、スウェーデン留学の出願時期になると(12月〜)、メールでご質問を頂くことが多くなるのですが、その中でも特に多いのが「大学院留学コスト(実費)」についてです。

以前、スウェーデンと米英の大学院を、同じプログラムでコスト比較したデータを公表しましたが、そちらは授業料&ざっくり生活費に関してでした。

LINKスウェーデン留学は高い?米英と比較してみた

本日は、実際に僕が留学で費やした費用もろもろを、細かいところまで公開したいと思います。

ウプサラ大学はスウェーデン第4の規模の都市で、学生の街です。こちらを念頭に、だいたい費用がどのくらいかかったのかご参考いただければと思います。

高いのか?安いのか?

 留学予算管理の大切さ

実際の費用公表の前に雑談を。僕はこれまで海外数カ国に短・長期滞在してきて、色んな日本人留学生の方々を見てきました。

人によっては事前に想定予算を計算し、自らの予算に従って海外生活を送っている様子。一方で、人生一度きりの留学なんだから、予算を決めずに自由にやろうと生活を送る方もたくさんいました。

結論から言うと、前者の方々の方が留学終了後、うまくいってるなという印象を持っています(両親の金銭的サポートを受けていたなどは外して)。

それは、「やはり予算管理した方が自分のためになる」とか「留学ボケしてしまう」とかのレベルの話ではありません。自由にお金を使ったがゆえに、

予算オーバー → 貯蓄の大幅減 → 精神的焦り → 転職活動を急ぐ → 判断ミス → 退職 → …

のような、「負のループ」に実際に陥ってしまった人を、何人も何人も見てきました(これまじです)。

逆に言うと、留学をしたからバラ色の人生が待っているわけではなく、場合によっては「費用対効果がめちゃくちゃ悪かった」や、その後めちゃくちゃになってしまうケースもあります。

例えば、大学院留学後に転職活動がうまくいかず、費用負担をしてくれた親と揉めて(に責められて)病気になってしまった方も僕の知人にはいます(これも本当の話です)。

生々しい話ですが、留学にお金の話は付きものです。自分で出すのか、親に出してもらうのか。予算を決めるのか、自由に使うのか。「覚悟」を持ってお金の管理をすることがやはり重要です。

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 実費項目詳細

こちらが僕のスウェーデンウプサラ大学留学に費やした、費用内訳です。

  1. 出願料
  2. 前期授業料
  3. 携帯電話(Sim-free)
  4. Kindle Paper
  5. 航空券(往復)
  6. 海外旅行保険
  7. 日本食(持参)
  8. アパート代
  9. 携帯電話代(プリペイド)
  10. 教科書等教材費
  11. 定期券(Uppsala ⇄ Stockholm)
  12. 生活費
  13. 交際費
  14. 航空券その2(往復)
  15. Study Tour 参加費&滞在費用
  16. 旅の費用
  17. お土産(自分の服なども含める)

あらためて並べてみると多いですね。一体総額いくらになるのか?社会人生活で貯めた貯金何年分がぶっ飛ぶのか!?

 留学費用総額

そしてそれぞれ金額を入れていくと …

  1. 出願料:¥10,800(900SEK)
  2. 前期授業料:¥600,000(50,000SEK)
  3. 後期授業料:¥600,000(50,000SEK)
  4. 携帯電話(Sim-free):¥78,000
  5. Kindle Paper:¥17,600
  6. 航空券(往復):¥182,360
  7. 海外旅行保険:¥126,670
  8. 日本食(持参):¥20,000
  9. アパート代:¥600,850(50,071SEK)
  10. 携帯電話代(プリペイド):¥1,000
  11. 教科書等教材費(学業関連備品含む):¥10,000
  12. 定期券(Uppsala ⇄ Stockholm):¥132,000(11,000SEK)
  13. 生活費:¥240,000
  14. 交際費:¥100,000
  15. 航空券その2(往復):¥125,000
  16. Study Tour 参加費&滞在費用:¥60,000
  17. 旅の費用:¥60,000
  18. お土産(自分の服なども含める):¥100,000

総額 ¥3,064,280 – となりました。

授業料が ¥120万(4割)ですので、6割は生活費含めた諸経費ということになります。

感覚的には普段鬼質素&自炊な生活。

しかし、ストックホルムで開催されるワークショップや、月1〜2くらいの地元の友人との集まりでは、ケチらずお金を使いバランスを保っていたつもりです。

当然ながら、米英留学と比較すれば抑えられているだろうし、授業料がかからないドイツなど他のヨーロッパ地域と比較すれば、4割程度高いのが実情だと思います。

コストをかければかけるほど充実するとは限らない海外(大学院)留学。学業修了後までイメージして、皆さんには計画を立てて頂きたいと思います。

これからスウェーデン留学をする方、もしくはどこの国に留学をしようか検討中の方のお役に立てれば幸いです。

*** スウェーデン大学院留学に必要な全作業をまとめたページを拵え(設け)ました。出願方法、奨学金、授業料など気になる方は覗いてみて下さい。

LINKスウェーデン留学 from A to Z