「ただほど怖いものはない」、よく父に言われた言葉です。しかし、スウェーデンの留学に関しては見返りなしでただになる可能性があり、それが返済不要な給付型奨学金です。

日本では奨学金=学生ローンを意味しますが、スウェーデンの奨学金は文字通り返済不要です(利子を取るにもかかわらず奨学金という名称を使うことはある種の詐欺行為ですからね)。

外国人(Non-Swedish)が何らかのスウェーデン機関から奨学金を受け取れるチャンスは最大で3つ(残念ながら日本人は2つ)あり、

 ・SIの奨学金

 ・大学の奨学金

 ・Nation の奨学金

となります。僕は SI から奨学金をゲットしたクラスメートが2人いて、1人は授業料+毎月生活費(10万円ほど)、もう1人は奨学金を受けるのが2回目(数年前にも KTH で Master 取得時に SI から奨学金ゲット)というなんとも羨ましい限りでした(しかも僕は丸1年間その2人とプロジェクトを組んでずっと自慢されてました、クソっ!)。



スウェーデンがいかに米英留学と比べコストを抑えられるといっても、基本的に留学は費用がかさみます。僕は最終的に授業料+生活費で SEK 180, 000ほど使いました。

LINKスウェーデン留学は高い?米英と比較してみた

その他費用を含めると SEK 230, 000は超えています。せめて授業料だけでも免除されれば、別の活動に費用を振り分けられますよね。みなさん、是非奨学金をゲットして僕のような残念な30代にならないで下さい。

SIの奨学金

SI は Swedish Institute の略で、スウェーデンが様々な観点(教育、政策、国際援助、etc)から発展することを目指し、色々な国との国際交流を推進する政府公認機関です。

彼らの活動は文化・社会活動、研究、教育、技術革新、民主社会実現に向けた活動など多岐にわたり、そのうちの一貫としておもに発展途上国や低開発国出身の学生に学費免除の奨学金を提供しています。

対象国は こちらで確認

残念ながら日本はリストに入っていないので申し込み出来なかったのですが、もし皆さんの友達で対象国出身の方がいらっしゃったら教えてあげて下さい。本当に SI のもてなしは気前が良いです。「不公平だ!」と言いたくなるほどでした。

英語 Ver はこちら

大学の奨学金

次に各大学が外国人学生向けにオファーしている奨学金です。こちらは日本人もアプライ可能ですが、人数が限られていること、学部を超えての競争になること等からゲットするのは非常に難しいかと思われます。これは大学側の職員に確認したことですが、大学の学士の成績が非常に重要になってくる(=各国の主席レベルの人達が申し込むので)みたいです。

当然、バイトと1晩中ボーリングに明け暮れていた僕には主席なんて「オワタ」な話で、言うまでもなく落選です。ですが、何が起こるかわかりませんので必ず応募して下さい。

こちらは専用の動機書を作成する必要があります(なぜあなたがこの奨学金を受けるに値する人なのかを説明)。

下記は各大学の奨学金のサイトリストになります。進学希望の学校をのぞいてみて下さい。



Blekinge Institute of Technology

Chalmers University of Technology

Dalarna University

Halmstad University

Jönköping University

Karlstad University

Karolinska Institutet

Kristianstad University

KTH Royal Institute of Technology

Linköping University

Linnaeus University

Luleå University of Technology

Lund University

Malmö University

Mid Sweden University

Mälardalen University

Swedish University of Agricultural Sciences

Stockholm School of Economics

Stockholm University

Södertörn University

Umeå University

University of Borås

University of Gothenburg

University of Gävle

University of Skövde

University West

Uppsala University

Örebro University

Nation の奨学金

まず Nation とは学生が自分達で運営する学内自治体のようなもので、実際にカフェ、レストラン、パブなどを運営し、大学でいう学校公認の公式サークルをもう少し規模を大きくして自治権を学生に与えたものになります(すみません、説明が下手で)。

各大学に10前後の Nation が存在し、学生は自分たちが気に入った Nation に所属し、半年に一度会費を納め、他の Nation の施設を利用したり、各 Nation が運営するナイトクラブを出入りしたりすることが可能です。この Nation の文化は非常にユニークだと個人的に感心しました。

Nation に関しての詳細はこちらで。
LINK【世界一ユニークな学生クラブ】スウェーデンの Nation とは!?

話を奨学金に戻すと、Nation もSI や大学同様、モチベーションの高い学生に奨学金を提供しています。ただし、こちらの場合は学生個人の金銭的な状況も加味されます。

実際、自身の貯蓄証明を提出し成績は良いがお金に困っていることなどを証明する必要があります。

ビザ申請時とは真逆の状況です(ビザの時は出来るだけ多くの額を見せ生活していけることを証明しなければなりません)。

言い換えれば、金銭的に余裕がある場合はこちらの奨学金を受けることは難しいでしょう。

ちなみにこれは余談かつ私感ですが、ウプサラ大学の Nation の奨学金に関して言えば、獲得するのにかなりコネがモノを言うのかな?といった印象を持ちました。というのもウプサラ大学に存在する学生クラブのようなコミュニティは他にもあるのですが、僕は割とそのうちの1つと関係が深かったんです。

LINK【ウプサラのビジネス系プログラム受講生は要チェック】Uppsala Ekonomerna とは!?

そのコミュニティは毎セメスター Study Tour と称して国外に企業訪問するイベントをいくつか企画するのですが、これがかなりお得なツアーなんです。大学だけでなく企業スポンサーなどがついているため本当に格安で海外旅行が可能となります。

それゆえに参加人数は制限され競争率は非常に高いです。しかし抽選のはずの選考は僕から見て毎度参加メンバーが一部固定されており、仲間内を優先している印象がありました。

Nation の活動などもこれに似た状況があり、やはり顔見知りや親しい仲間が優先的に恩恵を受けている場面が度々ありました。

これらのことから Nation が提供する奨学金もその志願者の能力、経済状況よりも、志願先(Nation)の幹部といかに親しいか、Nation の活動に深く携わっているか(アルバイトやボランティアなど)などがその選考に深く関係してくると僕は見ています。

ですが大学の奨学金が過去の成績や実績に左右されどうしようもないのに対し、Nation の奨学金はスウェーデンに着いてからの活動次第で、ある意味挽回が出来るとポジティブに捉えることも出来ます。

もし Nation の奨学金をどうしても受けたい場合は、所属先のボードメンバーがどんな人なのか確認しておくことも大事かもしれません。

Nation によってはトップや幹部メンバーが非常に高飛車で不親切なこともありました。僕は Stockholm Nation に一応所属していましたが、当時のメンバーはそんな感じだったためです。

 

以上がスウェーデン機関から受けられる可能性のある奨学金リストになります。この他にも日本の企業や機関が留学する人を応援する返済不要型奨学金制度があったりしますので、色々とチェックしてみて下さい。