無事航空機の乗り継ぎを終え、スウェーデンに到着、ホテルで休息をとり、ついにウプサラへ出発です。
朝から半身浴でのぼせ上がり、たらふくティーを飲み、さらに日本から持参したカップヌードルで長旅の疲れも完全にふっとびました。無駄にベッドを2つ使ったりして。
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さぁ、いよいよ出発です。なんていったって今日は Arrival Day なんですから!
Arrival Day

ウプサラ大学は毎年8月中旬に2日間、 Arrival Day という世界中からやってくる留学生を完全サポートする日を設けます。
以前も触れた通り、
・空港でのグリーティング
・ウプサラまでのシャトルバスの手配
・宿泊先アパートとの本契約(サインとキーの引き渡し)
・ウプサラ大専用 HP アクセス ID の取得
・アパートまでの送迎
と至れり尽くせりなサポートを提供してくれます。
午前9時〜午後5時までの間は何時に着いても OK で、バスも絶えず数台が運行しています。
スウェーデンではこういったおもてなしはどの大学も手厚く行なっているようです。本来は留学エージェントが担いそうな役割を大学側がこうして責任を持っているところにすごく驚かされました。
スウェーデンにやってくる留学生に対してのホスピタリティーはかなり良心的で、この部分も僕がスウェーデン留学をおすすめする理由の1つかもしれません。
ですので、とりあえずアーランダ空港に着きさえすればなんとかなるので、Arrival Day の日にちが分かった瞬間に航空券はおさえてしまった方が良いかと思います。
空港でのグリーティング

まず指定されたフロアへ行くと Uppsala University のブースがすぐに目に着きました。
嬉しくて100mくらい前からもう満面の笑みで直進していたのを覚えています。アーランダ空港でその日1番キモいアジア人だった自負があります。
ブースに到着すると入学担当者の方と軽く挨拶をし、シャトルバスがすでに待っていることを聞きます。ここで大事なことをお伝えしなければなりません。それは、
・この空港で会って同じシャトルバスでウプサラに行くメンバーとその後も割と長い期間つるむ傾向あり
ということです。それもそのはず、初日に既に友達がいるわけもなくすぐさま「この Orientation Week のイベント一緒に行かない?」「連絡先交換しといていい?」てな感じで初期メンバーが自然な流れで決定します。
逆に言えばここでいいメンバー見つからないと最初はちょっと退屈になるかもしれません。もちろん後々挽回できますが。
僕はここでイギリスから来たおてんば娘 Theresa と出会い、その後もちょくちょく会って飲みに行くようになりました。めちゃくちゃ時間にルーズで困ったちゃんでしたが、日本にも来てくれ今では良い思い出です。
シャトルバスでウプサラ到着

バスに乗るため空港の外に初めて出ました。「寒っ!!」8月中旬のスウェーデンは日中も長袖がいるほど寒いです。半袖半パンリュックサックと裸の大将スタイルではさすがに無理がありました。
急いで出していたシャツに着替え「あんま意味ないな」とか言いながらいよいよバスへ。
シャトルバスに乗り込みたわいもない話をしていると、40分ほどでウプサラに到着しました。
見るからに平和そうな街で昔見たスウェーデン映画「ドラゴンタトゥーの女」の一幕にあった場所を通り過ぎたことに気づきます。
「ここやんけ!!」
東アジアから来た中年男がバスの中で騒いでいます。周りはしらけたムードですが、僕の胸の高まりはおさまりません。
宿泊先アパートとの本契約

ウプサラに着いてまず最初に行なうのが宿泊先アパートとの本契約です。
案内された Arrival Day 専用の施設の巨大な1室に、Housing Office のスタッフが各アパートごとにブースを設けています。
僕は Klostergatan 16 (通称ホテルウプサラ)というアパートだったためそちらへいきスタッフとまずは挨拶。
出発前にすでに契約に関する説明は受けているので、実際は確認作業等は発生せずサインするのみとなります。サインが済むとキーが渡され「スペアがないから絶対の絶対に失くさないで」と口すっぱく言われました。
仮にキーを紛失した場合電子キーの交換に数万円かかるそうです。アパート契約完了!
ウプサラ大専用 HP アクセス ID の取得

次に行なうのが大学のホームページにアクセスするための ID の取得です。大学プログラムのスケジュール、課題、予習などの確認事項は全て Web 上で行われるため、この作業は非常に重要です。
こちらも同じ部屋で行われ専用のスタッフがいてくれるのですぐに完了します。これでプログラムがスタートするまでの確認手段が分かりホッとします。
その他
その他この Arrival Day 専用施設でセットされているエグジビジョンはウプサラが誇る Nation と呼ばれる学生クラブの勧誘や、Gasque と呼ばれるディナーパーティーのチケット販売などです。
僕は一応この時点で Gasque のチケットを購入しておきました。しかし Gasque は各 Nation が必ず催す伝統行事ですので、後々仲の良い友達ができた時点で参加を決めた方が良いかもしれません。
皆スーツを着て正装で参加するため、写真映えします。仲間が多いほど良いでしょう(ハミらずにも済みます)。
さて、Arrival Day のマストドゥが全て完了しました。それではいよいよ契約したアパートへ向かいます。ここでもウプサラのスタッフが車で各アパートへ送ってくれます。
アパートへの送迎
アパートへの送迎は地元の学生が有志で担ってくれています。1組4〜5人を車で各アパートへ。
この送迎中、北欧ならではの会話が。
一緒に乗っていたイタリア人の女の子が「スウェーデンって本当に税金高いわよね。なんで同じヨーロッパ圏なのにこんなに違うのかしら。」
すると運転していた地元のカレが「ん〜そうかもしれないけど、君たちは税金払うでしょ?で結果そのお金がどこに行ってるか分からないよね?僕たちも同じように税金払うけど、そのお金がどこに行っているかわかるからね。例えば、教育とか福祉とか。だから高くても納得してるんだよ。スウェーデンへようこそ」
1日目からこれです。スウェーデン人の意識の高さに車内の留学生は面食らいます。僕もこれから1年スウェーデンのどんなことを新たに知れるんだろう?と期待が膨らんだ瞬間でした。
そしてアパートに到着です。次回はウプサラ大留学生のアパート事情に関してお話します。
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