今思えば僕が一番苦痛に感じたウプサラライフは10月後半だったと思います。それは学校のプログラム云々ではなく気候面での話なんですが、秋も中盤にさしかかり天気は毎日曇り。

ある時期実際にカウントしていたのですが、17日間連続曇りで朝から晩までノー日光アットオール。「唯一の長所がメンタルの強さ!」と言い張ってた僕もさすがに「は〜…」とため息が出るほど憂鬱な気分となりました。人間そんな出来たもんじゃないなと感じた瞬間でした。

しかし本当にこう毎日曇った空を見ると動物的なものかモヤモヤがたまり、ストックホルムの友人に「こっちは晴れ間が差してるよ」と聞けば、用事がなくても電車に乗り込み首都を目指すほど太陽に飢えていました。

この頃のルーティンは SUP の法人朝活向けの仕事が多く、その準備のため早い日は4:30の電車に乗り6時前から活動し、10時スタートの大学院の授業のためウプサラへ戻ってくるというある意味充実したものでした。

LINKSUP46 - 北欧のリーディングスタートアップハブ –

そのため日によっては朝2時台に起きないといけないこともしばしばで、夜間家の外がうるさいと本当に大変でした。ある日「ん?というかまじでうるさ過ぎないか外?」と思い、マンションのバルコニーから外を見るとあらびっくり、ウプサラの街がナイトクラブ化していることに気づきます。



Uppsala Light Festival

Uppsala Light Festival は毎年11月1日から3週間近く続くウィンターイベントです。この時期ウプサラはすでに雪が積もったりと、僕が苦しんだ長期間の曇り空にプラス α で 冬の寒さが重なってきます。

そんなタフな気候を忘れさせてくれるのがこのライトアップフェスティバルなんですが、ダウンタウンを中心に様々な場所でアートが展示され無数の電灯によってライトアップされます。

一面雪が積もる日にはライトが雪に反射し、何とも言えないほどロマンティックな雰囲気になりほっこりした気持ちになります。

この頃ウプサラアントレは丁度 Business Plan Catalyst の真っ只中で、僕はチームメートと頻繁にバチってましたので、ストレスリリースに街の中を歩くのは丁度良かったです。

LINK【ウプサラアントレ】Business Plan Catalyst

この夜景ライトアップは主に Fyris River を中心に催されていますので、ライトが反射する雪の中川沿いを散歩する親子連れでにぎわっていました。くどいですが見ていて本当にほっこりでした。

そうして散歩を楽しんでいると、「あれ、何だあの宇宙人と更新中のような光は!?」と30代のおっさん日本人が何かに気付きます。

「ウプサラ大聖堂の方からだ!!」と人目もくれず少年の如くダッシュします。

パーティーシティはディスコシティヘ

住宅街をすり抜け大聖堂を見ると、「あれっ?空に向かった光が無くなって赤くなってる…。」それでもひたすら闇雲に走り続けます。雪で足元がびしょびしょです。30超えて足元びしょびしょです。

そうしてもう1度教会を見上げた次の瞬間 ….

「うわー!なんじゃこりヤァぁ!!!」

大聖堂の上階部から光線が放たれています!しかもこの光線、バブル期のディスコのように四方八方に動きながら上空を照らし出しています。

僕が見に行った時は霧も発生しており、それが光線やライトアップの光を吸収しさらに周囲を幻想的な雰囲気へと変えていました。

あまりに美しすぎて「ドラクエのマヌーサってこんな感じなんかな〜」と意味不明なことを口走ってしまいます。ウプサラでパートナーが見つかった方は絶対にこの時期外を散歩すべきです!

街中がディスコに

パートナーの見つかっていないパターンの僕は「ええもん見れたな」と少年の如く1人ニンマリしながら帰っていると、「ドンドンドン」クラブ音があちこちから聞こえてきます。

音の正体は各 Nation から聞こえるミュージックと、夜景に興奮した学生たちがラジカセを持ちながら酒を片手に練り歩いています。そんなパーリーピーポーがタイミングを合わせたかのようにどこからともなく増えて行きます。

なんかもう最高です。

たまたまそのうちの1人が友達で、彼女の持っていた白ワインを無理やり飲まされます。「Tada も来いよ!」と言われましたが、「あっ、うん、僕勉強するねん」と本音はずぶ濡れの足の感覚が麻痺し出して限界に達していたことは伏せ、良い気分でお家へ戻りました。

ウプサラ留学予定の皆さん、11月1日ウプサラディスコウィークは要チェックです!

*ウプサラ大学留学に関する全情報をまとめたページ設けました。よろしければお立ち寄り下さい。

LINKウプサラ大学留学記