GUINNESS 黒ビールの奥深さを学び、ほろ酔い状態で宿へ戻った後、また修論にのぞみます。
ダブリン2日目はいよいよこの旅のメインの1つ、GOOGLE DUBLIN 訪問です。世界有数のテック企業が、法人税率の低いダブリンに拠点を置くようになったことは、前回お話しました。
GOOGLE もその1つで、ここを拠点にヨーロッパ中に触手を伸ばしているようで、やはりこの企業で勤めることは皆のあこがれのようです。
コードが書いたり、プログラミングのスキルがなくても就職は可能なのか!?
Google Dublin
Google Dublin も Linkedin 同様街の中心部近くにオフィスを構え、バスに5分少々乗った後 Google 前のバス停で下車。
ガラス張りのビル2棟分がオフィスのようです。
当然、内部は厳重な警備体制で、オフィスのインテリアはホテルのよう。
入り口のセキュリティゲートを抜けると、早速セミナールームへ案内され、Google の事業説明や、あるスタッフの方の1日について説明がありました。
思ったより遅くまで働いているんだな〜、という印象を持ったのですが、それも職種によるようです。
皆が気になっていたプログラミングスキルが必須か否かですが、ここダブリンオフィスでもそういったスキルが必要のない職種はあるようです。
そこまで具体的には話されませんでしたが、リクルート関連部門や PR 、営業部門がそれに当たるようです。ただもちろん自社が何をやっているかは、きちんと理解した上でそれらの職務についていると説明がありました。
究極に社員のための組織?
Intrapreneurship の組織論についてのセッションで、Google と Amazon を徹底的に比較する回がありました。よく比較される2社ですが、1つ大きな違いに
Amazon = 徹底した顧客至上主義 ↔︎ Google = 徹底した従業員至上主義
であることが取り上げられていました。
今回の Google 訪問はそれをまさに目に出来たキャリアツアーで、従業員が会社から受ける福利厚生や経済面での恩恵は、普通に日本企業でしか働いたことのない者からすれば、違和感を感じるほど手厚いものでした。
会社はいかに従業員がストレスフリーな状態で働くことが出来るかを突き詰め、その手段として洗練されたデザインのオフィスや、豪華なカフェテリア、フィットネス、屋上でも休憩したり、仕事をしたり、BBQ が出来たりと、とにかくフリーオブチャージなものが揃えられていました。
Linkedin の時と同じ感覚になったのですが、こうしてチャンスを掴んだ者が様々な恩恵を組織から授かり、社会の中で上位層へと導かれていくのだとまざまざと見せつけられた瞬間でした。
一方で、多くの国で労働者の低賃金化が進み、社会全体としては閉塞感が漂った状況をここ数年北米、ヨーロッパで見てきましたので、いち人間として「羨ましい」というより複雑な感覚に陥りました。
そんなことを考えながら、カフェテリアの高級ビュッフェを大量に盛る、30代じゃぱにーずサムライでした。Linkedin じゃありませんでした、世界最高峰の社内食堂は。
Google です、中華コーナーや寿司コーナー、イタリアンにほにゃららほにゃらら。僕は仔羊のステーキを睨みつけながらエビチリを盛るスナイパーと化していました。
おみやをもらう
さて Google Tour 終盤、カフェでコーヒーをいただきながら雑談タイムです。3日分くらいの食べ物を胃に詰め込んだ僕は、質問よりもコーヒーを飲みきることに精を出します。
Google からは数日後に就活用の専用フォームリンクが送られ、そちらに必要事項や志望動機などを書き込み提出する流れでした。
そちらをもとに選別され、以降のプロセスが連絡されるかたちでしたので、NIKE や Linkedin のように半年間適正を判断するプログラムなどは用意されていなかったです。
この他にもお土産(Google とプリントされたタンブラーやサングラスなど)をいただき、Google ツアーは終了。
残念ながらワークショップなどはなく、スタッフさんの話もそこまで深いことは聞くことが出来ませんでしたが、社内の様子を見たり良い機会になりました。
Google へ企業訪問出来るコネを持っている Ekonomerna に改めて驚きつつ、この日の企業訪問は終了でした。