クリスマスまで1週間となりました。皆さんもうご予定は立てられましたか?

毎年この時期になると、これまで海外で経験したクリスマスの日々(12/24〜25)を思い出します。

連日ポットラックパーティ用の料理をこしらえたり、お腹パンパンになるまで飲み食いしたり、クリスマスギフトを交換したりと、日本とは違った文化を楽しむことが出来ました。

そう、スウェーデン以外では …. 。



 想定外の連続だったクリスマス(24日、25日)

今まで参加したクリスマスマーケットの中で一番テンションが上がったドイツ・ケルン・クリスマスマーケット

以前少し触れたのですが、僕はスウェーデン留学中、お家の事情で年末年始一旦帰国する必要がありました。

LINK【北欧最古の大学】スウェーデン・ウプサラ大学留学記 – 準備編・フライトチケットと到着空港 –

そして、その帰国便を半年位前に予約しなければいけなかったのですが、

「クリスマスはスウェーデンで過ごそう」

と、12月24日、25日以降に航空券を取ったのでした。これは僕自身の海外滞在経験から、

  • 絶対に地元の友達を作って、仲良くやってるはずだ
  • スウェーデンも北米やヨーロッパ同様クリスマスを祝うはずだ
  • そしてホームパーティに友人(僕)を誘ったりもするはずだ

と、スウェーデンに渡る前に様々なことを想定して決めたのでした。I believed myself です。

しかし、結論から言うと当たったのは1番目の想定のみで、僕は史上最寂なクリスマス2日間を、北欧スウェーデンで過ごすはめになるのでした。もっと言うと史上最貧な2日間を過ごしました。

一体何があったのか!?

 逃避する地元の友人達

スウェーデン人やヨーロッパ人は、基本クリスマスシーズン里帰りします。日本で言うお正月ですね。この点僕は完全にナメてました。

それまでの運の良さ(海外に行くといつも素晴らしい人達に出会い、家族ぐるみで良くしてもらった経験)でタカをくくり、

「今回もまた誰かが俺をクリスマスパーティに誘ってくれるだろう」

と、根拠のない自信から何も予定を立てずに、無駄に12月を過ごしていきます。

しかし、次第に「あれっ、誰も連絡して来ないぞ」と焦りはじめ、この中年侍は、

「あっ、こんにちは。元気?最近どう?早いものでもう年末だね〜。今年本当にお世話になったから、ちょっと早いけど挨拶をしとこうと思って」

と、「クリスマス誘ってくれ」感を出さずに、目ぼしい相手にテキストしまくります。

この超間接的アプローチは、「じゃあ良いクリスマスを!」と定形的なご挨拶を相手から引き出すに留まり、晴れてロンリークリスマスを過ごすことになります。

「孤独は慣れてるねん」

よく考えると日本でもクリスマスは孤独が多かったので、「せめてローストチキンくらいかぶりつこう」と、気を取り直して Willys まで極寒の中20分かけて歩いて行きます。

そしてその時に初めて気付きます、クリスマスはスーパーさえ営業していないことを。

 ほぼ全てのお店が営業ストップ

大型スーパーさえクリスマスは閉店する

クリスマスの2日間は、スーパーマーケットだけでなく、お店やレストラン、ファーストフードショップなんかもガンガン休業します。

僕はめちゃくちゃスウェーデンのクリスマスをナメてましたので、こうなることを事前に確認せず、食料や飲み物も全く仕入れずにいました(ガチ)。

冷蔵庫の中がスッカラカンです。

もっと言うと、クリスマスくらいはフレッシュなものを買おうと、食材の仕入日を調整していたほどでした。わけのわからん調整が完全に裏目に出ます。

唯一残っていたのが、「食べる所ある?」と言いたくなるようなレタスの端切、ソーセージ、ホットドック用のパン1つです。

その日はめちゃくちゃ外が寒かったこともあり、家に帰って、布団に包まり夜になるのを待ちました。そして夕食は … ホットドック …。

今まで生きてきて、一番思い出に残る12月24日の夕食でした。(しかもケチャップも切らす始末) 



 ゴーストタウン化するスウェーデン

12月25日、空腹で目が覚めます。

「お、おにぎりが食べたいんだなぁ」

朝起きて一発目に裸の大将のモノマネを入れておきます。どうせ今日もスーパーは閉まっているだろうと、Willys に行くことは諦め、開き直ってストックホルムの街へ。

「せめて心だけは満たしたい」

そんな心境でした。しかし、アパートを出るや、人のいないこといないこと。「ゴーストタウンか本日は?」というくらいウプサラの街に人がいません。衝撃的静寂です。

その後、電車の中でバナナを食べる女性を睨みつけながら、なんとかストックホルムに辿り着きます。すると、ストックホルムも驚くほどスッカラカンです。

「何で俺ここ来たんやろ」

… ストックホルムには人も、食べ物も、灯りもある …

そう信じてクリスマス前に目にしたストックホルムのイベントを思い出します。

クリスマス前後はストックホルムでも色々と催し物が開催され、例えば、教会に行けばちょっとしたコンサートが行なわれていたり、街に出ればクリスマスマーケットが規模こそ小さいですが設けられていたり、サンタの格好をした連中がマラソン大会したり。

しかし、クリスマスの2日間はそれまでの盛り上がりが嘘かのように、街が空っぽになります。

どうすりゃいいんだ!?

 無料化されるスカンセン(動物園)

やっと見つかった食べ物屋さんへ走ってかけよると、灯りがついているだけで閉まっていた

自暴自棄になりそうなほどの空腹と暇さで、僕はクリスマスに男1人でスカンセン(動物園)へ向かうことを決意します。

「せめて動物くらいは俺を受け入れてくれるだろう」

最後はやはり自然の生き物です。くたくたになりながらスカンセンに着くと(スカンセンまでの道は坂道)、多少の人はいました。

が、動物がいない。どうやら寒すぎて外に出てきてないようです。見かねた飼育員さんが、「おいっ、お前ら外でろ」と半ば強引に外へ出します。

無茶苦茶怠そうに、「はいっ、はい」と鹿みたいなトナカイみたいなのがゾロゾロ出てきて、外を一周してまた屋内へ入っていきます。

職務放棄のようにも見てとれましましたが、彼らとてクリスマスくらいはゆっくりしたいのです。

僕ももう疲れ果てました。リアルに朝からお茶しか飲んでません。2日間で食べたものはホットドックとお腹が空いたらスニッカーズ(ミニ)のみです。

「家帰って残っているビール飲んで寝よう」

と、ストックホルム中央駅に向かいます。

その時でした。クラスメートかつプロジェクトバディの Nataly からメッセージが。

「Tada、Sebastien(Nataly の息子)が Tada とクリスマス祝いたがってんだけど、家来てご飯食べない?」

… 溢れ出しそうな涙を我慢しながら、Nataly に返信します。

「もちろんさ。ありがとう」

くっつきそうなお腹と背中で無事彼女の家に到着し、素晴らしい食事にありつくことが出来ました。

スウェーデン留学中の皆さん、今からでも遅くありません。こんな残念な中年にならないためにも、クリスマスはスウェーデンから脱出しましょう。

それではよいクリスマスを。